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100歳超えの人が多く住むブルーゾーン(BLUE ZONE)とは?書籍・映画について紹介

100歳越えの人が多く住むBLUE-ZONE

「ブルーゾーン(BLUE ZONE)」とは、100歳以上の健康で活動的な人々が多く住む地域を指す言葉です。

この概念は、ダン・ビュイトナー氏の書籍やNetflixのドキュメンタリーシリーズを通じて広まり、長寿の秘訣を探るヒントとして注目を集めています。

本記事ではダン・ビュイトナー氏の著書と出演されたドキュメンタリーシリーズの内容について解説します。

ブルーゾーンについての基本知識を最初に説明するので、「健康長寿を伸ばしたい」「ウェルビーイングに興味がある」という方はぜひ最後までご覧ください。

谷口 順彦

ブルーゾーンにはなんと日本の沖縄も指定されています。

ブルーゾーンとはいったい何なのか。

この記事で詳しく見ていきましょう。

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合格者は非営利活動法人日本統合医学協会のセンテナリアンアドバイザー資格が認定されます。

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ブルーゾーン(BLUE ZONE)についての基本概要

まずは「ブルーゾーン(BLUE ZONE)」という言葉について解説します。

ブルーゾーン(BLUE ZONE)とは?

「ブルーゾーン」とは、100歳以上の長寿者が多く暮らす地域を指す言葉です。

世界には5つの代表的な長寿地域があり、イタリアのサルデーニャ島や日本の沖縄などが含まれます。

この概念が広く知られるようになったのは、ダン・ビュイトナー氏の著書『The Blue Zones』が大きな影響を与えたためです。

ブルーゾーンの特徴は、単に長生きする人が多いだけでなく、”健康で活動的な100歳以上の人々が多く存在する”ことです。

これらの地域の住民は共通して健康的なライフスタイルを送り、その生活習慣や環境から長寿の秘訣を学ぶことができるとされています。

また、2023年にはNetflixでブルーゾーンに関するドキュメンタリーシリーズが公開され、さらに注目が集まりました。

次の項目では、ブルーゾーンに指定されている5つの地域について詳しく解説します。

ブルーゾーン(BLUE ZONE)に該当する「世界5大長寿地域」とは?

地域①:イタリア・サルデーニャ島

サルデーニャ島はブルーゾーンの概念が最初に発見された地域で、センテナリアンが多いことで知られています。

イタリア半島の西約200キロメートルに位置し、地中海性気候の恩恵を受けるこの島は、観光地としてご存じの方も多いのではないでしょうか。

特に、山岳地帯であるバルバギア地方では男性の長寿者が多く、その背景には彼ら独自のライフスタイルと食文化があります。

サルデーニャの100歳以上の人々は、羊飼いや農民として生涯を過ごし、毎日数キロメートル歩くことで「適度な運動」を実現しています。

また、全粒粉パンやチーズなどの自然由来の食材を好んで摂取することが長寿に寄与していると考えられています。

イタリア・サルディーニャ島での長寿の秘訣
世界5大長寿地域のひとつ、イタリア・サルディーニャ島での長寿の秘訣とはこの記事ではBLUE ZONEに指定されている5大地域の1つ、イタリアのサルディーニャ島について解説しています。お年寄りが地域の中で仕事や役割を持てるというこの地域独自の健康長寿の秘訣について説明しています。...

地域②:ギリシャ・イカリア島

イカリア島は、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島です。

人口は8,000人ほどの小さな島ですが、住民の約1%が90歳以上の長寿の方で構成されています。

イカリア島の人々は、ストレスが少なくゆったりとしたライフスタイルを送っていると言われています。

また、彼らの食文化である「地中海式食事法」が世界的に注目を集めています。

地中海式食事法とは、植物性食品(野菜や豆、果物など)を中心に、オリーブオイルを多く摂取する食事法です。

イカリア島では昼寝の習慣や社会的なつながりの強さも長寿の要因と考えられています。

友人や家族、愛する人々との交流の時間を大切にし、ゆったりとしたときの流れに身を任せるスローライフが長寿の秘訣となっているのではないでしょうか。

世界5大長寿地域のひとつ、ギリシャ・イカリア島の長寿の秘訣とは ナショナル・ジオグラフィックが健康で長寿な人たちが多く居住する「BLUE ZONE」として認定した5地域(イタリア・サルディーニャ島、...

地域③:アメリカ・カリフォルニア州ロマリンダ

アメリカと聞くと長寿とはかけ離れたハイカロリーな食事を思い浮かべますが、カリフォルニア州南部に位置する人口約20,000人の小さな町「ロマリンダ」は、ブルーゾーンに認定されています。

ここでは、「セブンスデー・アドベンチスト教会」の信者が多く、彼らの宗教的信念に基づくライフスタイルが長寿の秘訣とされています。

食生活は菜食主義が中心で、禁煙・禁酒が徹底されています。

また、定期的な運動と安息日の遵守によるストレス解消、そして強いコミュニティの絆が、住民の健康と長寿を支えています。

これにより、ロマリンダの人々はアメリカの平均寿命を超えて健康に生きているのです。

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世界5大長寿地域のひとつ、カリフォルニア州ロマ・リンダの謎この記事ではBLUE ZONEに指定されている5大地域の1つ、カリフォルニア州ロマ・リンダについて解説しています。セブンスデー・アドベンチスト教会の教えに基づく菜食主義、安息日の厳守、禁酒・禁煙といった独自のライフスタイルを読み解き健康長寿の秘訣について解説しています。...

地域④:コスタリカ・ニコヤ半島

コスタリカ北西部に位置するニコヤ半島は、世界でも特に長寿率の高い地域の一つです。

この地域の住民は、豆類やトウモロコシ、熱帯果実を中心とした伝統的な食生活を実践しており、硬水を飲むことが特徴です。

しかし、彼らの長寿の秘密は、食生活以上に「プラン・デ・ビーダ」(人生の目的)を持つことにあります。

ニコヤ半島のセンテナリアンは、確固たる人生の目標を持ち、社会に必要とされることを実感しながら生きています。

このようなマインドセットが、彼らの長寿を支える大きな要因となっています。

ブルーゾーン(BLUE ZONE)の1つコスタリカ・ニコヤ半島の長寿の秘訣ブルーゾーンの1つコスタリカのニコヤ半島での長寿の秘訣について紹介します。ニコヤ半島の人々はプラン・デ・ビーダという前向きで目標を持つ生き方を心がけています。...

地域⑤:日本・沖縄

沖縄は、日本の南西に位置し、特に本島北部が長寿地域として知られています。

沖縄の長寿の秘訣は、伝統的な食生活と強い社会的つながりにあります。

沖縄のセンテナリアンの多くは、島野菜や大豆、海藻類をたくさん摂取し、地域社会との強いつながりを持っています。

沖縄の「イチャリバチョーデー」(出会えば皆兄弟)という精神は、他のブルーゾーン地域にも共通するもので、家族や友人との強いつながりが、長寿生活を支える重要な要素となっています。

このような社会的なつながりとサポートが、沖縄の住民を長く健康に生きさせているのです。

ブルーゾーン(BLUE ZONE)の1つ沖縄から学ぶ健康長寿7つの秘訣この記事ではBLUE ZONEに指定されている5大地域の1つ、日本の沖縄について解説しています。...

ドキュメンタリーシリーズ『100まで生きる:ブルーゾーンと健康長寿の秘訣』の内容を要約・解説

Netflixが2023年8月に公開したドキュメンタリーシリーズ『100まで生きる:ブルーゾーンと健康長寿の秘訣』は世界的な話題を呼びました。

本作は、世界中の長寿地域「ブルーゾーン」をダン・ビュイトナー氏が訪れ、健康で長生きするための秘訣を探るといった内容です。

公開直後にはNetflix全世界ランキングで第3位にランクインしました。

シリーズ第1回では日本の沖縄県大宜味村が特集され、ブルーゾーンに住む人々の日常生活や食習慣、社会的つながりが詳しく紹介されています。

このドキュメンタリーシリーズは全4話で構成されていますが、一貫して「単に長生きすることだけでなく、健康で充実した人生を送るためには?」という観点で長寿について考えるきっかけを与えてくれます。

世界中のセンテナリアンの私生活・考え方を、圧倒的な映像美とともに学びたい方はぜひご覧ください。

書籍『The Blue Zones 2nd Edition 世界の100歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール』の内容を要約・解説

『The Blue Zones 2nd Edition 世界の100歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール』は、ダン・ビュイトナー氏が世界の長寿地域「ブルーゾーン」を探訪し、100歳以上の長寿者たちから学んだ健康と長寿の秘訣をまとめた書籍です。

Netflixのドキュメンタリーシリーズとは異なり、この書籍ではデータや情報がより詳細に記されており、健康寿命を伸ばしたいと考える人にとって必読の一冊となっています。

ビュイトナー氏は実際に世界5大長寿地域を訪れ、長寿者たちの生活習慣や環境を詳細に調査しました。

そこから導き出された「9つの健康長寿のルール」が本書の中心テーマとなっています。

例えば、ルール4では「適度に赤ワインを飲む」ことが推奨されています。

「お酒=悪いもの」という認識が強い方は意外に思うかもしれませんが、ブルーゾーン研究から明らかになった適量のワインがもたらす恩恵について詳細に語られています。

さらに、「適度な運動をする」「家族を最優先にする」など、生活全般にわたって長寿に繋がるルールが計9つ紹介されています。

本書は単なるノウハウ本に留まらず、読者がより良い人生を送るための指針も提供しており、日常生活に取り入れやすい実践的なアドバイスを与えてくれる内容となっているのです。

まとめ

この記事ではブルーゾーン(BLUE ZONE)という単語の意味、ブルーゾーンに指定されている地域、ドラマや書籍について解説・紹介しました。

この記事を読み、ブルーゾーンに住まわれているセンテナリアンのように健康で長生きをしたいと思われた方もいるのではないでしょうか。
統合医学協会ではセンテナリアン検定や健康長寿栄養学など、センテナリアンを目指す方向けの講座を開講しています。
健康長寿に興味がある方はこれらの講座を受講してみるのもおすすめです。

ブルーゾーンに住まわれている方の生き方を真似したり、色々な講座を受講し、健康長寿を目指してみませんか?


谷口 順彦

特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長

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「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。

介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。

合格者は非営利活動法人日本統合医学協会のセンテナリアンアドバイザー資格が認定されます。

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学んですぐに実践できるセンテナリアンの食事の基本の軸を学び、日々の食事の見直すことで、①料理時間の短縮②栄養のバランスが取れる③食材・食費の無駄が減るといったことが目指せます。
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睡眠セラピスト


「世界最悪レベルで眠っていない」日本人の現状と睡眠不足の影響による問題、睡眠のメカニズム、正しい眠り方、快眠の習慣化などについて学びます。
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