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ピラティス資格比較まとめ|費用・難易度・学び方を解説

ピラティス資格比較まとめ|費用・難易度・学び方を解説

ピラティスは、姿勢改善や体幹強化、心身のバランスを整える運動として幅広い世代から注目されています。

こうした効果を安全かつ正しく指導するために、多くの団体がピラティス指導者資格を発行しています。

しかし、資格によって学べる内容や費用、取得方法には大きな違いがあり、どれを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、国内外の主要なピラティス資格を比較し、それぞれの特徴・難易度・学び方をわかりやすく解説します。

医療・福祉・フィットネスなど、目的に合わせて最適な資格を選びたい方に向けた保存版ガイドです。

谷口 順彦

ピラティス資格の中には、趣味として楽しめるものから、医療や福祉の現場で活かせる本格的な資格まで幅広く存在します。


この記事を読んで、自分に合ったピラティス資格について調べてみませんか?

\この記事をお読みの方におすすめの資格!/


メディカルピラティスインストラクター

ピラティス指導者としての技術に加え、基礎医学や心理学、アロマセラピーに関する知識も学べる充実の内容です。体の解剖学的知識を活かして、正確な指導ができるスキルを習得。心理学を通じてコミュニケーション力も養い、幅広い場で活躍できるインストラクターを目指します。

卒業後はピラティススタジオや介護施設など、健康と運動を支援する多様な分野での活躍が期待されます。

オステオフレイルピラティスインストラクター


骨粗鬆症やフレイル(加齢に伴う身体機能の衰え)を予防するための37種類のピラティスエクササイズを習得します。講座は、様々な年代や身体リスクを想定したケーススタディを取り入れており、運動学、栄養学、口腔ケアといった幅広い知識も学ぶことができます。また、女性の健康課題に対応するフェムケアの視点から、安全で効果的なインストラクションが可能になります。

メディカルヨガインストラクター


ヨガの技術のみならず、基礎医学や心理学、機能解剖学、そしてアロマやハーブに関する知識も体系的に学びます。体の構造や機能を深く理解することで、より効果的で正確な指導が可能になり、一般のヨガインストラクターとは異なるスキルを身につけられます。卒業後は、ヨガスタジオや医療施設、介護施設などさまざまな場所での活躍が期待でき、ヨガを通して疾患予防や健康増進に貢献することができます。

ピラティス資格とは?目的と魅力を解説

ピラティス資格は、エクササイズを「自分が行う」だけでなく、人に安全に指導できる力を証明するものです。

資格取得により、体系的な運動理論や解剖学の知識を習得できるため、初心者への基礎指導から専門的なプログラム作成まで対応可能になります。

ピラティスは姿勢改善や体幹強化に効果があるため、フィットネス分野にとどまらず、医療や介護、リハビリの現場でも注目されています。

つまり資格は「自分の学び」だけでなく「社会での活用」に直結する点が大きな魅力です。

ピラティス資格を取得するメリット

資格を取得すると、指導者としての信頼性が高まり、活動の幅が広がります。

具体的には、スポーツクラブやヨガ・ピラティススタジオでの採用や、フリーインストラクターとしての独立に有利です。

また、正しい動作指導や安全管理ができることは、利用者からの安心感にもつながります。

さらに資格は「キャリアアップの証明」としても機能し、既存の仕事に専門性を加える形で活用可能です。

将来的に教室運営や講師業を目指す場合の大きなステップにもなります。

健康長寿や医療・福祉現場での活用シーン

ピラティスは高齢者の体力維持や転倒予防、リハビリ支援に役立つ運動としても導入が進んでいます。

呼吸法や体幹トレーニングを通じて筋力とバランス感覚を高め、腰痛や関節痛の改善をサポートします。

医療機関では理学療法士がリハビリに取り入れる例があり、介護施設では椅子を使った軽運動として集団プログラムに組み込まれることもあります。

資格を持つことで、こうした医療・福祉の場で専門性を活かした活動が可能になります。

日本統合医学協会のピラティス系資格

日本統合医学協会

日本統合医学協会より引用

日本統合医学協会は、医療・福祉・教育の分野に統合的な知識を広めることを目的に設立された団体で、アロマや栄養学など幅広い資格講座を展開しています。

その中でもピラティス系資格は、医学的根拠に基づいた安心・安全な指導を重視している点が特徴です。

代表的なのが「メディカルピラティスインストラクター資格」と「オステオフレイルピラティスインストラクター資格」で、前者は幅広い世代への健康づくりに、後者は高齢者の骨粗しょう症やフレイル予防に特化しています。

いずれも健康長寿を支える知識と実技を体系的に学べるため、医療や介護、リハビリの現場で信頼性の高い資格として注目されています。

メディカルピラティスインストラクター資格の特徴

メディカルピラティスインストラクター養成コース

日本統合医学協会より引用

認定機関日本統合医学協会
受講方法認定校での通学実技+オンライン学科のハイブリッド形式。
カリキュラム修了後、修了試験に合格すれば認定
受講期間標準6か月~1年
(スケジュール・通学回数により変動)
受講料各認定校により異なる
延長・再試験費用
(※オンライン学科のみ)
受講期間延長:1回 5,500円(税込)
再試験料:1回 5,500円(税込)
取得できる資格「メディカルピラティスインストラクター」
「メディカルアロマセラピスト」
「クリニカルアロマインストラクター」
活躍の場フィットネスクラブ
ヨガ・ピラティススタジオ
介護・福祉施設
医療機関
サロン開業など
おすすめポイント通学+オンラインの効率的な学習
実技と理論を同時に学べる
3資格同時取得で幅広く活躍可能
おすすめの講座メディカルピラティスインストラクター養成コース

講座の特徴

本コースは、医学的根拠に基づいたピラティスを通学で学びながら、学科部分をオンラインで効率的に進められるハイブリッド型の養成プログラムです。

体幹強化や姿勢改善、呼吸法に加え、アロマを活用したリラクゼーションやメンタルケアまで体系的に学習できます。

修了後には「メディカルピラティスインストラクター」「メディカルアロマセラピスト」「クリニカルアロマインストラクター」の3資格が同時に認定され、スタジオでの指導、医療・介護分野での実践、さらには独立開業まで、幅広いフィールドで活躍することが可能です。

メディカルピラティスインストラクター養成コースとは?資格取得のメリットや学び方
メディカルピラティスインストラクター養成コースとは?資格取得のメリットや学び方メディカルピラティスインストラクター資格の特徴や学べる内容、受講方法、費用を解説。医療・福祉・教育現場での活かし方や心理カウンセラー・クリニカルアロマとの同時取得、オステオフレイルピラティスやメディカルヨガへの発展も紹介します。...

オステオフレイルピラティスインストラクター資格の特徴

オステオフレイルピラティスインストラクター養成コース

日本統合医学協会より引用

認定機関日本統合医学協会
受講方法認定校での通学実技+オンライン学科のハイブリッド形式。
カリキュラム修了後、修了試験に合格すれば認定
受講条件「メディカルピラティスインストラクター資格」を取得していること
受講期間標準6か月~1年
(スケジュール・通学回数により変動)
受講料各認定校により異なる
延長・再試験費用
(※オンライン学科のみ)
受講期間延長:1回 5,500円(税込)
再試験料:1回 5,500円(税込)
取得できる資格「オステオフレイルピラティスインストラクター」
活躍の場高齢者向け運動指導
介護予防事業、医療機関
介護施設
地域健康教室など
おすすめポイント骨粗しょう症・フレイルに特化
高齢者に安全で効果的なプログラムを指導可能
健康寿命の延伸に直結する専門資格
おすすめの講座オステオフレイルピラティスインストラクター養成コース

講座の特徴

オステオフレイルピラティスインストラクター養成コースは、加齢に伴う「骨量減少」や「フレイル(虚弱)」に焦点を当てた専門講座です。

解剖学・生理学の基礎に基づき、転倒予防や筋力維持を目的とした高齢者向けの安全なピラティスプログラムを学べます。

受講には「メディカルピラティスインストラクター資格」取得済みであることが必須条件です。

そのため、基礎的なピラティス指導力を備えた上で、高齢者特化の専門性をさらに深めたい方に適したステップアップ資格といえます。

修了後は「オステオフレイルピラティスインストラクター」として認定され、福祉施設や地域の健康講座、医療・介護の現場などで活動可能です。

高齢化社会における需要が高い分野であり、健康寿命の延伸や介護予防に直結する専門的な資格です。

国内で取得できる主要なピラティス資格

日本国内では、国際的に認知されたピラティス団体の養成コースから、国内独自の協会やフィットネスクラブが提供する指導者資格まで、さまざまなピラティス資格を取得できます。

代表的なものには、世界的に広がりを持つ「STOTTピラティス」や「BASIピラティス」、リハビリテーション分野に強い「Polestar Pilates」、伝統的な指導法を重視する「Peak Pilates」などがあります。

また、日本独自の資格としてJAPICA(日本ピラティス指導者協会)やJPA(日本ピラティスアカデミー)が認定するコースも人気です。

それぞれの団体で学べる内容や費用、対象となる受講者層は異なるため、自分の目的や将来像に合った資格を選ぶことが重要です。

STOTTピラティスインストラクター資格

認定機関Merrithew社(カナダ)
受講方法認定スタジオでの通学制。
マット、リフォーマー、キャデラックなど段階的に受講。
修了後に試験合格で認定
受講期間数か月〜1年以上
(受講コースや進度により変動)
受講料コースごとに異なる
(数十万円規模)
延長・再試験費用会場やコースによって異なる
特典国際的に通用する資格認定
教材テキスト
学習サポート
取得できる資格「STOTTピラティスインストラクター」
活躍の場フィットネスクラブ
ヨガ・ピラティススタジオ
リハビリ施設
海外スタジオなど
おすすめポイント世界的に普及しているモダンピラティス
解剖学的根拠に基づく安全な指導法
国際的に通用する資格

講座の特徴

STOTTピラティスは、カナダのMerrithew社が提供する世界的に有名なピラティス教育システムです。

解剖学や最新の運動科学を取り入れた「モダンピラティス」と呼ばれるスタイルで、マットワークから専用マシン(リフォーマー、キャデラックなど)まで段階的に学習可能。

資格取得後は国際的に通用するため、日本国内にとどまらず海外での指導や活動の幅も広がります。

費用は比較的高額ですが、グローバルな指導者を目指す方に適した資格です。

BASIピラティスインストラクター資格

認定機関BASI Pilates(Body Arts and Science International/アメリカ)
受講方法認定スタジオでの通学制。
マットコースまたはマシンを含むコンプリヘンシブコースを選択し、カリキュラム修了後に試験合格で認定
受講期間約6か月~1年
(受講ペース・コース内容により変動)
受講料マットコース:約30万円前後
コンプリヘンシブコース:約70万~90万円前後
延長・再試験費用各スタジオ規定による
特典世界共通のBASIカリキュラム
修了後は国際的に通用する資格
取得できる資格「BASIピラティスインストラクター」
活躍の場国内外のピラティススタジオ
フィットネスクラブ
リハビリ施設
教育機関など
おすすめポイント「芸術と科学の融合」を掲げた理論的プログラム
世界30か国以上で認定
グローバルなキャリア形成に強い

講座の特徴

BASIピラティスは、世界30か国以上で展開される国際的なピラティスメソッドで、「Body Arts and Science(身体芸術と科学)」を理念としています。

解剖学に基づいた正確な動作と、個々の身体に合わせた調整を重視しており、芸術的な動きの美しさと科学的理論の両面を学べるのが特徴です。

コースはマット中心の初級編と、マシンを含む上級のコンプリヘンシブコースの2種類。

修了後は世界共通の資格として認定され、国内外で活躍できる指導者としての道が開かれます。

Peak Pilates(ピークピラティス)資格

Peak Pilatesより引用

認定機関Peak Pilates(アメリカ)
受講方法認定スタジオでの通学制。
レベル1~3のComprehensive Instructorコースを段階的に受講し、試験合格で認定
受講期間約6か月~1年半
(レベル・進度により変動)
受講料レベルごとに異なり、総額60万~100万円前後
延長・再試験費用各認定校規定による
特典クラシカルピラティスの理念を継承
世界的に通用する資格認定
教育サポート制度あり
取得できる資格「Peak Pilates Comprehensive Instructor(レベル1〜3)」
活躍の場ピラティススタジオ
リハビリ・フィットネス施設
教育機関
海外提携施設など
おすすめポイント創始者ジョセフ・ピラティスの原則を忠実に継承
クラシカル×解剖学的理論の融合
基礎から上級まで段階的に学べる国際資格

講座の特徴

Peak Pilatesは、ジョセフ・ピラティスのクラシカルメソッドを最も忠実に受け継ぐアメリカ発のピラティス教育プログラムです。

姿勢・呼吸・集中・コントロールといったピラティスの原則を重視し、実技と理論の両面から学ぶ体系的なカリキュラムを採用しています。

レベル1〜3の段階制で、マットからマシン、解剖学・生理学、哲学まで幅広くカバーしており、段階的にスキルアップ可能。

国際的に認知された資格として信頼性が高く、国内外での指導や専門職としてのキャリア形成に役立ちます。

Polestar Pilates(ポールスターピラティス)資格

Polestar Pilatesより引用

認定機関Polestar Pilates(アメリカ)
受講方法認定スタジオでの通学制。
マット、リフォーマー、リハビリ指導など複数モジュールを受講し、試験合格で認定
受講期間約1年〜2年
(モジュール構成と受講スケジュールによる)
受講料コースによって異なる
(約70万~100万円前後)
延長・再試験費用各スタジオ規定による
特典リハビリ・理学療法分野で高い評価
国際的に通用する医療系ピラティス資格
取得できる資格「Polestar Pilatesインストラクター」
活躍の場医療・リハビリ施設
ピラティススタジオ
福祉事業
教育現場など
おすすめポイント理学療法とピラティスを融合
医療従事者にも人気
姿勢分析・機能改善を重視したプログラム

講座の特徴

Polestar Pilatesは、理学療法士ブレント・アンダーソンによって開発された、医学的アプローチを重視したピラティスメソッドです。

動作分析や身体機能評価を重視し、痛みや不調の改善を目的とするプログラムが特徴。

医療・リハビリ分野での導入実績が多く、国内外の理学療法士や作業療法士がスキルアップとして受講しています。

身体の再教育・姿勢改善・リハビリサポートを行いたい専門職に適した国際資格です。

JAPICA(日本ピラティス指導者協会)資格

JAPICAより引用

認定機関一般社団法人 日本ピラティス指導者協会(JAPICA)
受講方法認定講師による通学制講座。
講義・実技・試験を経て認定。
継続研修制度あり
受講期間約3か月~6か月
(開催スケジュールにより変動)
受講料約25万~40万円前後
(講座内容・地域により異なる)
延長・再試験費用協会規定による
特典国内教育・医療・福祉機関での導入実績あり
継続研修によるスキルアップ支援
取得できる資格「JAPICA認定ピラティスインストラクター」
活躍の場学校教育・医療・福祉施設
地域健康事業
フィットネス・スポーツ指導など
おすすめポイント日本人の身体特性に基づいた安全なプログラム
文部科学省の学習指導要領に準拠
医療・教育・福祉分野での信頼性が高い

講座の特徴

JAPICA(日本ピラティス指導者協会)は、日本国内で唯一の全国規模のピラティス指導者団体として、教育・医療・福祉分野でのピラティス普及を目的に設立されました。

マットピラティスを中心に、正しい姿勢・呼吸法・体幹強化の理論と実技を体系的に学べます。

文部科学省の学習指導要領にも準拠しており、学校教育や健康づくりの現場でも活用可能

医療従事者やインストラクター志望者はもちろん、地域活動を通して健康長寿を支援したい方にもおすすめの資格です。

JPA(日本ピラティスアカデミー)資格

認定機関日本ピラティスアカデミー(Japan Pilates Academy/JPA)
受講方法認定講師による通学制講座。
マット・マシン実技を中心に学び、カリキュラム修了後に試験合格で認定
受講期間約3か月~6か月
(受講スケジュール・コースにより変動)
受講料約25万~50万円前後
(コース内容による)
延長・再試験費用各開催校規定による
特典少人数制クラス
再受講制度
修了後のフォローアップ研修あり
取得できる資格「JPA認定ピラティスインストラクター」
活躍の場ピラティス・ヨガスタジオ
医療・介護・福祉施設
スポーツ現場
地域健康講座など
おすすめポイント日本人の骨格・体格に基づくオリジナルメソッド
実技中心で現場力を習得
医療・スポーツ両分野で活用可能な資格

講座の特徴

日本ピラティスアカデミー(JPA)は、日本人の骨格・筋肉の特徴に合わせて開発された独自のピラティスメソッドを学べる団体です。

マットピラティスとマシンピラティスの両方を体系的に学び、姿勢改善・筋力向上・リハビリサポートに応用できるスキルを養成します。

少人数制での丁寧な指導が特徴で、受講後もフォローアップ研修や再受講制度を通じて継続的にスキルアップが可能。

初心者から医療・スポーツ従事者まで、幅広い層に選ばれている国内認定資格です。

その他国内団体やフィットネスクラブ発行の資格

国内では、ピラティス専門団体以外にも、フィットネスクラブや教育機関が独自に発行する資格があります。

これらの講座は、短期間で取得できる実践的な内容が多く、指導経験を積みたい方や副業・趣味として活動したい方に人気です。

代表的なものには以下のような資格があります。

  • 大手フィットネスクラブ系資格:ティップネスやルネサンス、コナミスポーツなどが自社プログラムの指導者育成を目的に開講。修了後はそのままクラブ内でレッスンを担当できるケースもあります。
  • 教育・カルチャー系資格:全日本ピラティス協会、日本ボディワーク協会などが主催する民間資格。初心者向けに姿勢改善やストレッチを中心とした基礎ピラティスを学べます。
  • 地域・短期講習型資格:スポーツクラブや自治体が実施する1日〜数日間の講座。地域の健康事業やボランティア活動に役立てたい方向けです。

これらの資格は手軽に取得できる反面、専門性や国際的認知度は限定的です。

そのため、今後プロの指導者としてキャリアを築きたい方は、STOTTやBASI、日本統合医学協会などの上位資格へのステップアップがおすすめです。

ピラティス資格の比較ポイント【費用・難易度・学び方】

ピラティス資格は、団体ごとに学べる内容や受講方法、費用、難易度が大きく異なります。

ここでは主要資格をまとめて比較し、どのような目的の人に向いているかを整理しました。

資格名認定団体費用目安学び方難易度特徴
メディカルピラティスインストラクター日本統合医学協会認定校により異なる(通学+オンライン)通学+オンライン(ハイブリッド)★★☆☆☆医学的根拠に基づく実践的カリキュラム。3資格同時取得可
オステオフレイルピラティスインストラクター日本統合医学協会認定校により異なる通学+オンライン(ハイブリッド)★★★☆☆高齢者の骨粗しょう症・フレイル予防に特化。上級資格
STOTTピラティスMerrithew(カナダ)約60万〜100万円通学制(段階的受講)★★★★☆世界的に認知。解剖学的に正確で国際的な指導資格
BASIピラティスBASI Pilates(米国)約30万〜90万円通学制(マット・マシン)★★★★☆芸術×科学を融合した理論的メソッド。国際資格
Peak PilatesPeak Pilates(米国)約60万〜100万円通学制(レベル1〜3)★★★★☆クラシカル重視。原点に忠実なカリキュラム
Polestar PilatesPolestar Education(米国)約70万〜100万円通学制+オンライン★★★★☆理学療法とピラティスを融合。医療従事者に人気
JAPICA認定資格日本ピラティス指導者協会約25万〜40万円通学制★★☆☆☆教育・医療・福祉分野で信頼性が高い国内資格
JPA認定資格日本ピラティスアカデミー約25万〜50万円通学制★★☆☆☆日本人に合わせた実践型。少人数制・再受講制度あり
その他国内・フィットネスクラブ資格各団体・企業約3万〜20万円通学・オンライン・短期講座★☆☆☆☆短期間で取得可能。初心者・趣

比較からわかるポイント

  • 専門性を重視するなら:STOTT・BASI・Peakなど国際団体の資格がおすすめ。
  • 医療・福祉分野で活かすなら:日本統合医学協会の資格(メディカル/オステオフレイル系)が最適。
  • 国内で活動したい初心者には:JAPICAやJPAなどの国内団体が受講しやすい。
  • 趣味や副業目的なら:フィットネスクラブ系の短期講座も選択肢。

資格選びの際は、「将来どの分野で活躍したいか」を明確にしておくことが大切です。

目的に合った学び方を選ぶことで、受講後のキャリア展開が大きく変わります。

ピラティス資格取得の流れと学び方

ピラティス資格の取得は、主に以下のステップで進みます。

  1. 講座選び・申込
    目的やレベルに合った講座を選び、受講申込を行います。国内団体は初心者向け、国際団体は専門性重視が多い傾向です。
  2. 学科・実技の受講
    通学またはオンラインで解剖学・運動学などの基礎理論を学び、実技で姿勢や呼吸法、体幹トレーニングを実践します。
  3. 課題・試験の提出
    カリキュラム修了後に筆記・実技試験を実施。修了認定を受けると資格が授与されます。
  4. 資格取得後の活動・継続学習
    スタジオ指導やリハビリ現場での活動のほか、上位資格や海外資格へのステップアップも可能です。

ピラティスは一度学んで終わりではなく、継続的な学びが重要です。

定期的な研修や再受講を通して、正しい指導力を維持していきましょう。

学習スタイル(オンライン/通学/認定校)

ピラティス資格の学び方は、主に「オンライン」「通学」「ハイブリッド形式(オンライン+通学)」の3タイプがあります。

それぞれの特徴を理解し、自分の生活スタイルや学習目的に合わせて選ぶことが大切です。

  • オンライン学習
    自宅で動画講義やオンライン授業を受けられる形式。時間や場所に縛られず、育児や仕事と両立したい方に最適です。ただし、実技の確認は自己管理が必要です。
  • 通学制
    講師から直接指導を受け、姿勢やフォームを実践的に学べる形式。正しい動きを身につけたい初心者や、対面で学びたい方におすすめです。
  • ハイブリッド形式(オンライン+通学)
    学科をオンライン、実技を通学で学ぶ効率的なスタイル。日本統合医学協会のピラティス講座などが代表的で、理論と実践をバランスよく学べます。

学び方の違いを理解し、自分が継続しやすい環境を選ぶことで、資格取得後のスキル定着にもつながります。

まとめ|自分に合ったピラティス資格を選ぼう

ピラティス資格は、学ぶ内容・取得方法・活かせる分野によって大きく異なります。

医療・福祉・リハビリに活かしたい方は、日本統合医学協会の「メディカルピラティスインストラクター」や「オステオフレイルピラティスインストラクター」のように、医学的知識を重視した資格がおすすめです。

一方で、グローバルに活動したい方はSTOTTやBASIなどの国際資格、国内での指導や教室運営を目指す方はJAPICAやJPAといった国内団体の資格が向いています。

自分のライフスタイルや目的に合った講座を選ぶことが、学びを長く続けるコツです。

資格を通して身につけた知識と技術は、心身の健康を支えるだけでなく、人生を豊かにする大きな財産となるでしょう。


谷口 順彦

特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長

\この記事をお読みの方におすすめの資格!/


メディカルピラティスインストラクター

ピラティス指導者としての技術に加え、基礎医学や心理学、アロマセラピーに関する知識も学べる充実の内容です。体の解剖学的知識を活かして、正確な指導ができるスキルを習得。心理学を通じてコミュニケーション力も養い、幅広い場で活躍できるインストラクターを目指します。

卒業後はピラティススタジオや介護施設など、健康と運動を支援する多様な分野での活躍が期待されます。

オステオフレイルピラティスインストラクター


骨粗鬆症やフレイル(加齢に伴う身体機能の衰え)を予防するための37種類のピラティスエクササイズを習得します。講座は、様々な年代や身体リスクを想定したケーススタディを取り入れており、運動学、栄養学、口腔ケアといった幅広い知識も学ぶことができます。また、女性の健康課題に対応するフェムケアの視点から、安全で効果的なインストラクションが可能になります。

メディカルヨガインストラクター


ヨガの技術のみならず、基礎医学や心理学、機能解剖学、そしてアロマやハーブに関する知識も体系的に学びます。体の構造や機能を深く理解することで、より効果的で正確な指導が可能になり、一般のヨガインストラクターとは異なるスキルを身につけられます。卒業後は、ヨガスタジオや医療施設、介護施設などさまざまな場所での活躍が期待でき、ヨガを通して疾患予防や健康増進に貢献することができます。