センテナリアンという言葉をご存じでしょうか。
センテナリアンとは100歳以上の長寿者を指す言葉であり、日本では「百寿者」とも呼ばれます。
近年ではそんなセンテナリアンが増えてきていると言われています。
この記事ではセンテナリアンについて詳しく解説します。
皆さまはセンテナリアンについてご存じでしょうか?
センテナリアンとは100歳以上の健康長寿者のことを言い、近年では日本だけでなく世界でもその数が増えています。
この記事でセンテナリアンについて学んでみましょう。
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「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。
介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。
合格者は非営利活動法人日本統合医学協会のセンテナリアンアドバイザー資格が認定されます。
学んですぐに実践できるセンテナリアンの食事の基本の軸を学び、日々の食事の見直すことで、①料理時間の短縮②栄養のバランスが取れる③食材・食費の無駄が減るといったことが目指せます。
また、季節ごとの具体的な献立もご紹介。学んですぐに実践いただけます。
「世界最悪レベルで眠っていない」日本人の現状と睡眠不足の影響による問題、睡眠のメカニズム、正しい眠り方、快眠の習慣化などについて学びます。
そして、自分だけでなく、家族や友人にも、正しい眠り方や快眠の習慣化についてアドバイスできるようになることを目指します。
「センテナリアン」とは

センテナリアンとは、100歳以上の長寿者のことを言います。
日本語では、100歳以上の長寿者のことを「百寿者」と呼びますが、英語では「centenarian(センテナリアン)」と呼ばれています。
センテナリアンは、「1世紀以上を生き抜いた」という意味です。
特に、「女性の方が平均寿命が長い」と言われている日本では、センテナリアンのうち、約80%以上が女性です。
また、110歳を超える百寿者のことを、「スーパーセンテナリアン」と呼びます。
※せっかくの長寿も、元気でなければ日々の生活を楽しめません。
当学会では「センテナリアン」の呼称を『健康に暮らす100歳以上の方』と定義しています。
日本ではセンテナリアンが増えている
日本全国のセンテナリアンの人数は、2019年時点で7万人を超え、2020年時点で8万人、そして2022年に初めて過去最多の9万人越えを記録しました。
日本では、52年連続でセンテナリアンの過去最多数を更新し続けている状況です。
「人生100年時代」と言われている現代社会。
センテナリアンの方が住みやすい環境や地域づくりに力を入れていく必要があります。
センテナリアンが増えている理由
100歳を超える百寿者・センテナリアンが増えることは、非常に喜ばしいことです。
ひ孫や曾祖父との交流の機会も増え、子供たちの人生経験が豊かになります。
そもそも、なぜ近年ではセンテナリアンの人数が増加し続けているのでしょうか。
センテナリアンが増えている理由には、以下の点が挙げられます。
- 戦前/戦後から現在に至るまで、栄養素を多く含んだ食品が増えたから
- 日本や世界の医療技術が進歩し続けたから
- 介護保険サービスの推進で、高齢者が生活しやすい環境が整えられたから
他にも、公共交通機関の充実により、運転免許を返納した高齢者でも移動しやすい環境が整っていることや、地域のバリアフリー化も関与していることが考えられます。
高齢による心身の衰えによって引きこもることがなく、自由に外出できることが高齢者の健康を維持していると考えられるのです。

働き続けているセンテナリアンもいる?
「働き続けることで健康を維持し、脳機能の低下を防ぐことができる」と考えているセンテナリアンの方もいるようです。
世界各国では、センテナリアンの方や、スーパーセンテナリアンの年齢を超えた方でも、現役で仕事を続けている方がいます。
以下では、現役で働き続けているセンテナリアン・スーパーセンテナリアンの方をご紹介します。
年齢・性別・国籍 | 雇用形態 | 仕事内容 |
年齢:103歳 性別:男性 国籍:ブラジル | 正規雇用(正社員) | スーパーの販売員 |
多くのセンテナリアンの方やスーパーセンテナリアンの方は、比較的健康な方でも認知機能や身体機能の衰えがあり、介護や医療を必要としています。
しかし、100歳を超えても認知機能が十分に保たれていたり、「業務遂行能力(仕事を行うための能力)」があったりすれば、雇用してもらえます。
ただし、認知機能や身体機能の低下が目立つと、「働くことは困難」と判断されるため、生涯を通して働き続けたい場合は、認知機能や身体機能を保つことが大切です。
長寿の秘訣とは
健康寿命を延ばすことを目標としている民間企業が、センテナリアンの方の方に「長生きの秘訣」について尋ねたところ、以下のような回答が得られました。
- 好き嫌いなく何でも食べること
- 毎日3食きちんと食べること
- 肉や魚ばかりではなく、野菜を多く食べること
- 悲しいことがあってもくよくよしないこと
- ポジティブ、前向きに笑顔で楽しく過ごすこと
半数以上の方が、「食」に関して普段から気を遣っているという回答が得られました。
生命維持に欠かせない「食」と、正しい「食習慣」こそが、センテナリアンの方の健康維持につながっているのです。
センテナリアンには共通の生活習慣がある
センテナリアンには、共通の生活習慣があります。
その中でも、特に多かったのが「食習慣」について日頃から気を遣っているという方が多い傾向です。
センテナリアンの方に共通する「食習慣」は、以下の通りです。
- 毎日の食事で「米」「野菜」「乳製品」を摂取すること
- 野菜が足りていないと感じる時は、野菜のスムージーを飲むこと
- 野菜は温野菜や煮物炒め物、みそ汁など、加熱して食べること
- お酒は「1日グラス1杯だけ」と決めて飲むこと
また、元気なセンテナリアンの方の約7割近くが、自分の歯が残っています。
入れ歯の違和感を気にせず、美味しくご飯を食べるために、「オーラルフレイル(口腔内虚弱)」を防いでいるとのことです。
自分の歯を残し、入れ歯を使わないようにするために、「かかりつけの歯医者」を決めている方も多くいます。
かかりつけ医だけでなく、かかりつけの歯医者も決めていることで、歯の痛みや歯茎の腫れなど、少しでも気になったことが気軽に相談できます。

センテナリアンには「遺伝子」の関与が考えられている
100歳以上の「センテナリアン」と、110歳以上の「スーパーセンテナリアン」には、それぞれ共通する「遺伝子」を持つのではないかと考えられています。
元気さと健康を維持しているセンテナリアン・スーパーセンテナリアンの方は、他の高齢者とは異なり、認知機能の低下や加齢による疾病が見られません。
なぜ、センテナリアン・スーパーセンテナリアンの方は、他の高齢者とは異なり、100年以上もの健康寿命が続いているのでしょうか。
そのことについて、世界中でさまざまな研究が行われています。
その結果、「エピゲノム」という物質が関与しているのではないかと報告されました。
エピゲノムとは、誰もが持つ「DNA遺伝子」の調節を行う物質です。
エピゲノムは、脳に残っている古い情報を、外部から入ってきた新しい情報に書き換えるという効果を発揮します。
しかし、強いストレスなどにより、エピゲノムに異常が生じると、内臓系疾患やがんを発症するリスクが高まります。
これまで、センテナリアン・スーパーセンテナリアンの方を対象とした研究では、このエピゲノムに異常がないことや、活発に機能していることが明らかとなりました。
BLUE ZONE(センテナリアンについての書籍・映画)について

センテナリアンについての書籍・映画として世界中で有名になった「BLUE ZONE(ブルーゾーン)」という作品があります。
「BLUE ZONE(ブルーゾーン)」は、世界5大長寿地域と呼ばれる5つの地域について、さまざまな研究を行った結果を基に作成された作品です。
世界5大地域と呼ばれている5つの地域は、以下の通りです。
- イタリア:サルデーニャ島
- 日本:沖縄県
- アメリカ:カリフォルニア州・ロマリンダ
- コスタリカ:ニコヤ半島
- ギリシャ:イカリア島
ここからは、それぞれの地域の特徴についてご紹介します。
地域名 | 特徴 |
イタリア:サルデーニャ島 | イタリアのサルデーニャ島は、センテナリアンが多く暮らす地域として、「ブルーゾーン」に1番目に認定された地域です。 この地域に住むセンテナリアンは、羊飼いや農民としてすごし、よく働きます。 このような身体機能の高さが、健康寿命を延ばしていると考えられます。 この地域のセンテナリアンが話す長寿の秘訣は、以下の通りです。 ・植物性の食材が主な食事を食べる ・ヤギミルクを飲む習慣をつける ・よく歩き、身体を動かす |
日本:沖縄県 | 沖縄県は日本の中で最もセンテナリアンが多い「ブルーゾーン」に認められた地域です。 沖縄県は大型台風や津波の影響を受けやすい地域であるため、家族や親戚、友人・知人、地域社会とのつながりが強いことが特徴です。 お互いに支え合いながら生きていくという考えがストレスや不安を軽減し、センテナリアンの健康寿命を延ばしていると考えられます。 この地域のセンテナリアンが話す長寿の秘訣は、以下の通りです。 ・植物性の食材が主な食事を食べる ・生きがいを持つ ・農作業をし、大豆をたくさん食べる ・近所付き合いや地域活動を積極的に続ける ・日光をよく浴び、身体を動かす ・ストレスや不安に負けない、強い意思を持つ |
アメリカ:カリフォルニア州・ロマリンダ | この地域では、100歳で運転免許証を更新した方がいます。 その方の活力源は、「信仰心」にあると言います。 この地域の人々は、たばこを吸わず、お酒を飲まず、脂の多い肉やカフェイン飲料、刺激性のあるスパイスを摂りません。 休日は家族や神様、愛する友人・仲間たちとともに、自然の中で過ごすそうです。 そのため、ストレスや悩み事がリセットされます。 この地域のセンテナリアンが話す長寿の秘訣は、以下の通りです。 ・健康的な体型を維持する ・適度な運動を定期的に行う ・気の合う人とだけ時間を過ごす ・肉を食べるなら控えめに、おやつにはナッツを食べる ・食事には多くの植物性食品を取り入れ、水分を十分に摂る |
コスタリカ:ニコヤ半島 | この地域は、雄大な自然に恵まれ、約400種の鳥類が生息する、「野鳥の楽園」とも呼ばれています。 この地域に住む101歳のセンテナリアンは、毎週土曜日にバスに乗り、毎週同じものを買ってくるという習慣があるそうです。 それは40年来の習慣で、本人も家族も、この習慣を楽しみの1つにしていると話します。 この地域のセンテナリアンが話す長寿の秘訣は、以下の通りです。 ・人生の目標を持って生活する ・硬水を飲む習慣をつける ・夕食は軽めに摂る ・家族や友人・知人、近所の方などとのつながりを維持する ・年齢にかかわらずよく働き、適度に太陽を浴びる ・伝統文化を大切にする |
ギリシャ:イカリア島 | 5つ目の「ブルーゾーン」として認定されたこの地域は、日本の石垣島より少し大きい、エーゲ海に浮かぶ美しい島です。 この地域では「命を失うこと」を恐れず、「人生を楽しむこと」を第一にしています。 スローライフで生きるこの地域の住人には、センテナリアンが大勢います。 この地域のセンテナリアンが話す長寿の秘訣は、以下の通りです。 ・ヤギミルクを習慣的に飲む ・山の生活を真似た運動を生活に取り入れる ・地中海風の食事を日常的に摂る ・ハーブのストックを忘れず、ハーブティーを毎日飲む ・昼寝をする習慣をつける ・定期的に断食を行う |
ブルーゾーンでは、文化や価値観が異なるさまざまな地域でも、長寿のための共通した秘訣があることを読者に伝えています。
例えば、「地域とのつながりを大切にする」「植物性の食材を食事に取り入れる」「運動をする」などです。
また、タバコやお酒も寿命に関与すると考えられているのは、どこの地域も同じであると言えるでしょう。
ブルーゾーンには、長寿や健康維持、生き方のヒント・コツが書かれています。
ご興味のある方は是非、書籍を購入して読んでみてください。

センテナリアンに学ぶ健康・長寿の9つのルール
さまざまな長寿の秘訣がある中で、「一体何をすればいいの?」「どの方法が1番効果的なの?」と悩む方も多いはずです。
センテナリアンの方々の意見を参考に、ブルーゾーンがまとめた健康や長寿のための9つのルールがあるのをご存知でしょうか。
「9つ」という一定数の秘訣・ルールを守るようにするだけで、センテナリアンになれる可能性が高まります。
センテナリアンに学ぶ健康・長寿の9つのルールについてご紹介します。
- 適度な運動を続ける
- 腹八分目で摂取カロリーを適度に抑える
- 植物性の食材を含んだ食事を食べる
- 適度に赤ワインを飲む
- はっきりした人生や生活の目標・目的を定める
- 時には人生をスローダウンして休む
- 信仰心を持つ
- 家族を最優先にする
- 人とのつながりを大切にする
①~③は食事や運動などの習慣をつけることが大切であると記載されています。
しかし、④以降は人生・生活を送るうえでの心構えや姿勢などについて記載されていることが特徴です。
また、家族や友人・知人、地域社会などとのつながりを大切にすることで、認知機能がより活性化され、生きるためのエネルギー源へとつながります。

センテナリアン検定を通じて得た知識や実践方法は、ご自身や友人・家族・地域社会など、多くの人の健康維持・増進へとお役立ていただけます。
日本のセンテナリアン

ここまで、「センテナリアン」や「スーパーセンテナリアン」についてと、健康・長寿のコツについてご紹介してきました。
実際に、日本ではどのようなセンテナリアンの方がいるのでしょうか。
ここからは、日本のセンテナリアンの方で、既に亡くなってしまった方と、2024年現在でも存命している方の2名をご紹介します。
最高齢で亡くなった方の年齢
日本のスーパーセンテナリアンの方だった田中カ子(タナカ カネ)さんは、2022年4月19日、老衰により119歳で息を引き取りました。
田中カ子さんは、前年である2021年末から体調を崩して入退院を繰り返していたが、突然容態が悪化し、病院で亡くなったとされています。
1903(明治36)年、1月2日に福岡県内で農家を営む両親の元、三女として生まれました。
しかし、翌年である1904(明治37)年から日露戦争が開戦されたのです。
戦時中でありながらも、就職・結婚をし、二男二女を授かりました。
その後も日中戦争や日米戦争と度重なる戦争に耐え、終戦後は家族や親戚と海外旅行に出かけたこともあるそうです80歳手前になるまで働き続けた田中カ子さんは、102歳で介護施設に入居するまで店頭に立つことがあったと言います。
119歳で亡くなる直前まで、オセロをしたり、「お腹がすいた」と話すこともあった田中カ子さん。
また、大好物のコーラやチョコレートを食べることもあったそうです。
現在も存命中の方の最高年齢
2024年時点で「日本国内最高齢」と言われているスーパーセンテナリアンの女性は、兵庫県芦屋市在住の糸岡富子(イトオカ トミコ)さんです。
115歳で、甘いものが好きな方です。
2023年12月12日に、大阪府八尾市で116歳というスーパーセンテナリアンだった巽フサ(タツミ フサ)さんが亡くなったことで、糸岡富子さんが国内最高齢になりました。
糸岡富子さんは、1908(明治41)年の5月23日生まれです。
現在は、市内の特別養護老人ホームに入居しています。
糸岡富子さんは、大阪市内で3兄弟の長女として生まれました。
学生時代はバレーボール部に所属しており、活発な一面があったと言います。
2019年に、現在入居している芦屋市内の特別養護老人ホームに入居しました。
入居したばかりの頃は、自力で歩いて動けるほど元気でしたが、徐々に足腰の衰えが目立ちはじめ、現在では移動に車椅子を使っています。
日中は居室のベッドで横になって過ごし、食事やおやつ、レクリエーションの時は介護職に車椅子を押してもらい、リビングに出ます。
これが、糸岡富子さんの現在の日課です。糸岡富子さんは甘いものが好きで、特に乳酸菌飲料「カルピス」を飲むのが楽しみの1つであると話しています。
世界のセンテナリアン

「センテナリアン」「スーパーセンテナリアン」と呼ばれる長寿の方は、世界中にも大勢存在しています。
数ある世界中の国で、実際にどのようなセンテナリアンの方がいるのでしょうか。
ここからは、世界中のセンテナリアンの方で、既に亡くなってしまった方と、2024年現在でも存命している方の3名をご紹介します。
最高齢で亡くなった方の年齢
世界中で最高齢で亡くなった方は、ジャンヌ=ルイーズ・カルマンさんという122歳のフランス人女性です。
彼女は、1875(明治8)年2月21日に生まれ、1997(平成9)年8月4日までの122年間、長生きし続けたとして、ギネス記録に登録されています。
カルマンさんが122歳という長い年月を生きられたのには、「遺伝的要素」と「本人の性格・考え方」が関与していると考えられています。
カルマンさんの場合、まず、「遺伝的要素」が大きく関与していたことが明らかになっているのです。
明治〜昭和にかけての平均寿命は、「44歳前後」と言われていました。
しかし、カルマンさんのご両親は、お父さんが93歳、お母さんが86歳という、当時では「長寿」に該当する年齢で息を引き取りました。
カルマンさんは結婚して、子供を授かったと言います。しかし、娘のイボンヌさんは1934(昭和9)年に息を引き取ったのです。
次に、カルマンさんの夫も、娘のイボンヌさんが亡くなってから4年後である1938(昭和13)年に息を引き取りました。
さらには、カルマンさんの唯一の孫も1963(昭和38)年に息を引き取ったのです。
なぜ、カルマンさんの両親とカルマンさん自身も長生きをしたにもかかわらず、カルマンさんの夫や子供、孫は長生きできなかったのでしょうか。
それには、カルマンさんの夫が、平均寿命の短い家系に生まれ育ったことが考えられます。
長寿の遺伝子を継ぐためには、両親が2人とも平均寿命の長い家系に生まれ育つことが条件となるのです。
また、カルマンさんの夫は、「もともと免疫力が低い」「病弱」「すぐ風邪などの感染症にかかりやすい」という特性を持っていたとします。
その特性をカルマンさんの子供や孫が受け継いでしまったことで、何らかの病気で亡くなったことも考えられるのです。
さらに、カルマンさんは「くよくよしない性格だったのではないか」とも考えられています。大事な夫や子供、孫を亡くしても、落ち込んだり、精神的に弱ったりしなかったからこそ、122歳という年齢まで生きられたのでしょう。
長寿に関する研究をしている方々も、口を揃えて「くよくよしない性格・前向きな性格の方が長生きできる」と話しています。
カルマンさんのようにスーパーセンテナリアンを目指してみたい方は、普段の考え方や物事の捉え方について見直してみてください。
特に、何かつらいことがあった時や、悲しいことがあった時、自分はいつもどうしているか。ただただ泣いて悔やんでいるのか、それとも頑張って前に進もうとしているのか。
その時の様子によっても、将来の寿命が変わってくるかもしれません。
つらいことや悲しいことがあっても、常に前向きに頑張っていきましょう。
現在も存命中の方の最高年齢
2024年現在、ギネスブックに認定されている「存命中の世界最高齢の男性」は、アメリカ人の111歳のジョン・ティニスウッドさんです。ティニスウッドさんが111歳の「存命中の世界最高齢男性」だと認定される前の前月下旬から当該月初旬にかけて、2人のスーパーセンテナリアンの方が亡くなりました。
「世界最高齢男性」だった、ベネズエラ在住のファン・ビセンテ・ペレスモラさんが114歳で息を引き取りました。
続いて、「日本最高齢男性」だった、千葉県館山市在住の薗部儀三郎(ソノベ ギサブロウ)さんも、114歳で息を引き取ったのです。
ギネスブックに認定されている「存命中の世界最高齢の女性」はスペイン在住、117歳のマリア・モレラさんです。
ティニスウッドさんは、1912(明治45)年8月に、イギリス・イングランドの大都市であるリバプールで生まれました。
モレラさんは、1907(明治40)年3月4日に、アメリカ合衆国のカリフォルニア州・サンフランシスコで生まれました。
2人とも、大都市で生まれたにもかかわらず、喫煙や飲酒はほとんどせずに人生を歩んで来たと話しています。
ティニスウッドさんは、取材記者にこう話しています。「食べ過ぎたり飲み過ぎたり、何事もやりすぎは良くない」と。
センテナリアンを目指してみませんか
センテナリアンは100歳以上の長寿者のことを言い、特に日本ではその数が増加しています。
その背景には医療の進歩や栄養の向上、社会のバリアフリー化があるとされています。
また、世界には「ブルーゾーン」と呼ばれる長寿が多い地域が存在し、そこから学ぶべき9つの生活習慣を守ることで健康的な長生きを目指せるでしょう。
監修者

谷口 順彦
特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長
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「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。
介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。
合格者は非営利活動法人日本統合医学協会のセンテナリアンアドバイザー資格が認定されます。
学んですぐに実践できるセンテナリアンの食事の基本の軸を学び、日々の食事の見直すことで、①料理時間の短縮②栄養のバランスが取れる③食材・食費の無駄が減るといったことが目指せます。
また、季節ごとの具体的な献立もご紹介。学んですぐに実践いただけます。
「世界最悪レベルで眠っていない」日本人の現状と睡眠不足の影響による問題、睡眠のメカニズム、正しい眠り方、快眠の習慣化などについて学びます。
そして、自分だけでなく、家族や友人にも、正しい眠り方や快眠の習慣化についてアドバイスできるようになることを目指します。