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フレイルとは?サルコペニアとの違い・健康寿命との関係をわかりやすく解説

フレイルとは?サルコペニアとの違い・健康寿命との関係をわかりやすく解説

「最近、疲れやすくなった」「階段を上るのがつらくなった」「外出する機会が減ってきた」。

このような変化を「年齢のせいだから仕方がない」と思っていませんか。

年齢を重ねることで体力や筋力は少しずつ低下しますが、その変化を放置すると、健康な状態から要介護へと近づいてしまうことがあります。
その途中にある状態が「フレイル」です。

近年では、健康寿命を延ばすためにフレイル対策が重要であることが広く知られるようになりました。
また、フレイルと深く関係する言葉として「サルコペニア」もよく耳にするようになっています。

この記事では、フレイルとは何か、サルコペニアとの違い、健康寿命との関係、そして今日からできる予防法まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

谷口 順彦

「フレイル」や「サルコペニア」という言葉を聞くと、「自分にはまだ関係ない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、健康長寿を目指すためには、こうした変化を早めに知り、日頃の生活を見直すことがとても大切です。

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フレイルとは?

健康と要介護の間にある状態

フレイル(Frailty)は、日本語では「虚弱」と訳されます。

しかし、単純に「体が弱い」という意味ではありません。

フレイルとは、加齢によって心身の機能が低下し、健康な状態と要介護状態の中間にある状態を指します。

健康な人でも年齢とともに体力は少しずつ低下します。
しかし、適切な生活習慣を続けることで、再び健康な状態へ戻れる可能性があるのがフレイルの特徴です。

つまり、フレイルは「改善できる可能性がある状態」と考えられています。

フレイルが注目される理由

日本では高齢化が進み、平均寿命は世界でもトップクラスとなっています。

一方で、平均寿命と健康寿命には差があります

健康寿命とは、介護を必要とせず、自立して生活できる期間のことです。

健康寿命を延ばすためには、要介護になる前のフレイルの段階で気づき、適切な対策を行うことが重要とされています。

フレイルの3つの側面

身体的フレイル

最もイメージしやすいのが身体的フレイルです。

例えば、

  • 筋力の低下
  • 歩く速度が遅くなる
  • 疲れやすい
  • 体重が減る
  • 活動量が減る

といった変化がみられます。

これらが進行すると転倒や骨折のリスクも高まります。

心理・認知的フレイル

身体だけでなく、心や認知機能の変化もフレイルの一部です。

例えば、

  • 気力がわかない
  • 外出がおっくうになる
  • 物忘れが増えた
  • 趣味への関心が薄れる

といった状態です。

心身は互いに影響し合うため、身体の衰えが気分の落ち込みにつながることもあります。

社会的フレイル

近年、特に注目されているのが社会的フレイルです。

例えば、

  • 人と会う機会が減る
  • 一人で過ごす時間が増える
  • 地域活動へ参加しなくなる
  • 外出頻度が減る

といった状態です。

社会とのつながりが減ることで活動量が低下し、それが身体機能の低下にもつながることがあります。

サルコペニアとは?

筋肉量や筋力が低下する状態

サルコペニアとは、加齢などによって筋肉量や筋力、身体機能が低下した状態を指します。

「サルコ」は筋肉、「ペニア」は減少という意味を持つ言葉です。

筋肉は20代をピークに少しずつ減少し、運動不足や栄養不足などが重なると、その低下がさらに進みやすくなります。

サルコペニアになると起こりやすいこと

筋肉が減少すると、

  • 歩く速度が遅くなる
  • 階段がつらくなる
  • 転びやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 日常生活が不便になる

などの変化がみられることがあります。

これらが進行すると、自立した生活が難しくなる可能性があります。

フレイルとサルコペニアの違い

両者は同じではない

フレイルとサルコペニアは混同されがちですが、意味は異なります。

項目フレイルサルコペニア
主な特徴心身や社会性を含む全体的な衰え筋肉量・筋力の低下
対象身体・心理・社会主に筋肉
関係性サルコペニアを含むことがあるフレイルの原因の一つ

つまり、サルコペニアは筋肉に着目した状態であり、フレイルはより広い概念です。

サルコペニアが進行すると身体的フレイルにつながりやすくなるため、両者は密接に関係しています。

フレイルと健康寿命の関係

健康寿命を延ばすための重要なポイント

健康寿命を延ばすためには、病気だけでなく、フレイルを予防することが大切です。

例えば、

  • 筋力を維持する
  • 十分な栄養をとる
  • 外出する
  • 人との交流を続ける

こうした日々の積み重ねが、健康寿命の延伸につながると考えられています。

フレイルは早期発見が重要

フレイルは進行する前に気づくことが大切です。

「最近疲れやすい」

「歩く速度が遅くなった」

「体重が減ってきた」

こうした変化は見逃されやすいものですが、小さなサインに気づき、生活を見直すことで改善が期待できます。

フレイル予防の基本

バランスの良い食事

筋肉や身体を維持するためには十分な栄養が欠かせません。

特にたんぱく質は筋肉づくりに重要な栄養素です。

肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを組み合わせ、バランスよく食べることが大切です。

また、極端な食事制限は筋肉量の低下につながる可能性があります。

適度な運動

運動はフレイル予防の中心となります。

特別な運動でなくても、

  • ウォーキング
  • スクワット
  • 軽い筋力トレーニング
  • ストレッチ

などを継続することが重要です。

自分の体力に合った運動を無理なく続けることが、筋力や体力の維持につながります。

人との交流を続ける

健康づくりは運動や食事だけではありません。

家族や友人との会話や地域活動、趣味のサークルへの参加など、人との交流は心身の健康維持に役立つと考えられています。

外出する目的が増えることで自然と身体を動かす機会も増えます。

十分な睡眠と生活リズム

睡眠不足は疲労回復を妨げ、活動量の低下につながることがあります。

規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保することも健康維持には欠かせません。

センテナリアンに学ぶ健康長寿

長寿者に共通する生活習慣

100歳を超えて元気に暮らす人は「センテナリアン」と呼ばれます。

もちろん個人差はありますが、多くの研究では次のような共通点が報告されています。

  • 毎日適度に身体を動かしている
  • バランスの良い食生活を送っている
  • 人とのつながりを大切にしている
  • 趣味や生きがいを持っている
  • 規則正しい生活を続けている

これらは特別な健康法ではなく、日々の生活習慣の積み重ねです。

フレイル予防の考え方とも共通する点が多く、健康長寿を目指すうえで参考になる生活習慣といえるでしょう。

まとめ

フレイルとは、健康な状態と要介護状態の間にある、心身や社会性の機能が低下した状態です。
一方、サルコペニアは筋肉量や筋力が低下した状態を指し、身体的フレイルの大きな要因の一つと考えられています。

フレイルは、早い段階で気づき、食事・運動・社会参加・十分な睡眠といった生活習慣を見直すことで、改善や進行予防が期待できます。

健康長寿は、特別なことを始めることではなく、毎日の小さな積み重ねから生まれます。

将来も自分らしく活動的な生活を続けるために、今日からできるフレイル予防を意識してみてはいかがでしょうか。


谷口 順彦

特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長

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学んですぐに実践できるセンテナリアンの食事の基本の軸を学び、日々の食事の見直すことで、①料理時間の短縮②栄養のバランスが取れる③食材・食費の無駄が減るといったことが目指せます。
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