「マーガリンは体に悪い」
「トランス脂肪酸は危険らしい」
こうした話題をテレビやインターネットで見かけ、不安に感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に30代後半から50代になると、体調や健康診断の結果をきっかけに「普段食べているものは大丈夫だろうか」と考える機会が増えてきます。
しかし、健康を考えるうえで本当に大切なのは、特定の食品だけを気にすることではありません。
日々の食生活や生活習慣の積み重ねが、将来の健康に大きく関わると考えられています。
この記事では、トランス脂肪酸の基本的な特徴を整理しながら、健康長寿に近づくための食生活の考え方について解説します。
トランス脂肪酸についてはさまざまな情報がありますが、まずは基本を整理することが大切です。
健康長寿の視点から、食生活のポイントを一緒に見ていきましょう。
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トランス脂肪酸ってなに??なにが悪いの?

トランス脂肪酸とは、油脂に含まれる脂肪酸の一種です。
もともと自然界にも少量存在しますが、油を加工する過程で生じることがあり、食品の保存性を高めたり、食感を安定させたりする目的で利用されてきました。
主に次のような食品に含まれていることがあります。
- 菓子パン
- スナック菓子
- 一部の洋菓子
- 揚げ物に使用される油脂
- マーガリンやショートニング
こうした食品を見ると、「体に悪いのでは?」と気になる人も多いでしょう。
トランス脂肪酸については、摂取量が多くなると血中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を増やし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らす可能性が指摘されており、動脈硬化や心血管疾患のリスクとの関連が研究されています。
実際、海外ではこうした健康リスクへの懸念から、トランス脂肪酸の使用を制限する制度を導入している国もあります。
ただし、特定の食品だけで判断するのではなく、日々の食生活全体のバランスの中で考えることが大切だとされています。
日本人の摂取量はそれほど多くないとされている

日本人のトランス脂肪酸の摂取量については、平均的にはそれほど多くないという調査結果があると報告されています。
日常的な食事の中で極端に多く摂取しているケースは多くないと考えられています。
例えば次のような食べ方は、多くの家庭で見られるものです。
- 朝食にトーストを食べる
- 休日にケーキを食べる
- 外食でフライ料理を注文する
これらを時々楽しむ程度であれば、大きな問題になるとは限らないと言われています。
一方で注意が必要とされるのは、食習慣の偏りです。
例えば次のような状態です。
- 毎日のように甘い菓子を食べる
- 揚げ物中心の食事が続く
- 食事の多くが加工食品になる
つまり、特定の食品よりも日々の食事のバランスが重要だと考えられています。
健康長寿の人々に見られる食生活

健康長寿の研究では、「センテナリアン」と呼ばれる人々が注目されています。
センテナリアンとは、100歳を超えて生活している高齢者を指します。
こうした人々の生活を調査すると、いくつかの共通した特徴があると報告されています。
その一つが、極端な食事制限をしていないことです。
特定の食品を完全に避けているわけではなく、比較的自然な食生活を送っているケースが多いと言われています。
食事内容が比較的シンプル
長寿の人々の食事は、特別な健康食品に頼るものではないことが多いとされています。
例えば次のような食事です。
- 焼き魚と野菜のおひたし
- 味噌汁とご飯
- 豆腐料理や煮物
こうした家庭的な食事が中心であるケースが多いと報告されています。
多くの場合、食材の種類は多くても、調理方法はシンプルであることが特徴とされています。
食べる量が過剰にならない
長寿者の生活を観察すると、食事量にも共通点があると言われています。
満腹になるまで食べるのではなく、少し余裕を残す食べ方をする人が多いとされています。
例えば次のような習慣です。
- 食事の途中で箸を止める
- ゆっくり時間をかけて食べる
- 食後に軽く体を動かす
このような食べ方は、体への負担を減らすことにつながる可能性があると考えられています。
食事の時間が比較的規則的
生活リズムも健康長寿に関係すると言われています。
食事の時間が極端に不規則になると、体のリズムが乱れる可能性があると考えられています。
例えば次のような違いがあります。
規則的な食事の例
- 朝は軽くおにぎりと味噌汁
- 昼は定食形式の食事
- 夜は早めの時間に食事
一方で、現代では
- 夜遅くの夕食
- 不規則な間食
- 深夜の食事
といった生活も珍しくありません。
食事のタイミングを整えることも、健康維持に関係していると言われています。
現代の食生活で起こりやすい問題

現代社会では、便利な食品が増えています。
忙しい日々の中では、手軽に食事を済ませることも少なくありません。
例えば次のような食事です。
- コンビニのお弁当
- ファストフード
- インスタント食品
これらは便利ですが、同じような食事が続くと栄養の偏りが生まれる可能性があります。
さらに、加工食品は味が濃いことが多いため、食べ過ぎにつながる場合もあると指摘されています。
このような食生活が続くと、健康への影響が心配されることがあります。
健康長寿に近づく食生活のヒント

健康的な食生活は、特別な方法を取り入れる必要はありません。
日常の小さな工夫が積み重なることで、食事の質が変わると考えられています。
例えば次のような工夫です。
野菜を一品増やす
食事の中に野菜料理を一つ追加するだけでも、栄養バランスは整いやすくなります。
例えば
- 昼食にサラダを加える
- 夕食に温野菜を添える
- 朝食にトマトを添える
このような簡単な工夫でも、食事の内容は変わります。
主食・主菜・副菜を意識する
食事の構成を意識することも大切だと考えられています。
一般的には
- 主食(ご飯・パンなど)
- 主菜(魚・肉・豆など)
- 副菜(野菜料理)
この3つをそろえることで、栄養バランスが整いやすいと言われています。
例えば
- ご飯・焼き鮭・ほうれん草のおひたし
- うどん・鶏肉・野菜の煮物
- 雑穀ご飯・豆料理・サラダ
こうした食事の組み合わせは、家庭でも取り入れやすいものです。
食べる速度をゆっくりにする
食事の仕方も健康に影響すると言われています。
早食いは食べ過ぎにつながる可能性があると指摘されています。
そのため
- よく噛んで食べる
- 食事に時間をかける
- 食事中はスマートフォンを見ない
こうした習慣が、食事量のコントロールに役立つ場合があります。
食生活は「全体」で考えることが大切

トランス脂肪酸は確かに議論されることの多いテーマです。
しかし、健康を考えるうえでは、特定の食品だけに注目するよりも生活全体を見ることが重要だと考えられています。
例えば次のような要素です。
- 食事のバランス
- 運動習慣
- 睡眠時間
- 社会との関わり
これらが組み合わさることで、健康的な生活が形づくられると言われています。
センテナリアンの生活を見ても、特定の健康法だけで長寿を実現しているわけではありません。
日々の生活習慣が積み重なった結果であると考えられています。
まとめ

トランス脂肪酸については、必要以上に恐れる必要はないと言われています。
日本の一般的な食生活では、極端に摂取量が多いケースは多くないと報告されています。
それよりも重要なのは、日々の食生活のバランスです。
例えば次のような習慣です。
- 食事の内容を偏らせない
- 食べ過ぎない
- 食事の時間を整える
- 野菜や魚を意識する
こうした習慣は、将来の健康につながる可能性があります。
もし最近、「食生活が少し気になる」と感じているなら、まずは一日の食事を振り返ってみてください。
小さな改善の積み重ねが、健康長寿への第一歩になると考えられています。
監修者

谷口 順彦
特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長
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また、季節ごとの具体的な献立もご紹介。学んですぐに実践いただけます。
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「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。
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