ご家族やご友人が「家系図を作ってみたい」と言っているのを聞いて、「家系図ってどうやって作るの?」と興味を持たれた方もいるのではないでしょうか。
家系図とは、自分のルーツを知ることを主な目的として作成するものです。
家系図は自分自身で作成することも、業者に依頼して作成することも、どちらも可能です。
自分自身のご先祖様のことを詳しく知りたいという方は是非、家系図を作ってみてください。
この記事では家系図の作り方について解説しています。
自分でも作ることができるので一度作ってみてはいかがでしょうか。
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家系図とは?

家系図とは、自分の家族や先祖の系統を図式化したものです。
家系図を作る目的
家系図は主に、以下の3つの目的で作成されるケースが多いです。
- 自分自身が生まれるまでのルーツを知るため
- ご先祖様の本籍地や生まれてから亡くなるまでの年数を調べるため
- 家族や親戚の結婚・出産など、人生の節目での贈答品として送るため
単純に、自分自身が生まれるまでのルーツを知りたいからという目的から、家族・親戚などへの贈答品のためなど、家系図づくりの目的は作成を希望する方によって異なります。
家系はどこまで辿れるのか
家系図を作成する際、どこまでの家系を辿れるのでしょうか。
日本の場合、明治以降の戸籍は整備されていますが、それ以前の情報を手に入れるのはやや難しくなります。
家系図はどこまで辿るのが一般的なのか
家系図は、通常、4~5世代前(曾祖父母や高祖父母まで)を記録することが一般的です。
しかし、家族の記録が豊富に残っている場合や、調査をしっかり行えば、さらに過去に遡ることも可能です。
明治時代以前の情報は戸籍ではなく、寺社や古文書に頼る必要があります。
どれぐらい古い時代まで調べられる?
家系図を作る際に縄文時代や弥生時代などまで遡ることは現実的には難しいです。
日本では、記録が残されているのは主に平安時代以降となっています。
そのため、一部の貴族や武士の家系では、平安時代までなら遡ることができます。
家系図を作るための4つの方法

家系図を作成するには、いくつかの調査が必要です。
以下に代表的な4つの調査手段を紹介します。
- 【戸籍調査】戸籍を辿って家系図を作る方法
- 【文献調査】文献で調べて家系を調査する方法
- 【聞き取り調査】親戚・本家・菩提寺などに聞く方法
- 【現地調査】現地に調査に行き、家系を調査する方法
戸籍調査
家系図作成の基本は、戸籍を調べることです。
戸籍には、出生や結婚、死亡などの重要な家族の出来事が記録されています。
日本の戸籍制度は明治時代から整備されており、遡ることで江戸時代末期ころまでの調査を行うことができます。
ただし、ご先祖様が、現在自分自身が住んでいる地域に住んでいたとは限りません。
各戸籍については本籍地で管理されているため、戸籍を取得するには本籍地に赴くか、郵送で請求する必要があります。
文献調査
古い文献や資料を探して調査する方法もあります。
特に、歴史的な家系や有名な家柄の場合、地方の図書館や博物館、歴史資料館などに家系に関する書籍や記録が残っていることがあります。
また、神社や寺院にも古文書が保管されている場合があるため、そういった場所も調査対象として有力です。
また、一般的な家庭ではご先祖様につながる直接的な情報を得られることは少ないですが、ご先祖様が生きていた頃の時代背景や生活様式についての理解が深まるため文献調査を行ってみるのがいいでしょう。
聞き取り調査
家族や親戚から直接話を聞くことも、家系図作成においては重要な手段です。
特に高齢の親族は、昔の家族や地域の歴史に詳しいことが多いため、新たな情報を得ることができます。
聞き取り調査では以下の内容について質問することがおすすめです。
- 江戸時代のご先祖様の職業もしくは身分、立場
- 教科書に出てくるような歴史上の人物との関係性はあるのか
- 名字や家紋の由来
- 我が家に伝わる伝承はあるのか
写真や手紙、昔の記録を見ながら会話することで、より詳細な家系図を作成する手助けとなります。
現地調査
現地調査でも、文献調査や聞き取り調査と同様に、江戸時代から明治時代の情報を調べることができます。
実際にご先祖様が住んでいた場所に出向き、近所に住む親戚の方や、近所の方に聞き取り調査を行う場合もあります。
特に地方の墓地には家族の名前が刻まれていることが多く、それを元に家系を追うことが可能です。
もしご先祖様が住んでいた家の近くに昔のことに詳しい方がいれば、江戸時代より前の情報を手に入れられる可能性もあります。
家系図はどのような様式で書くのか

「家系図を作成する」となると、家系図専用の様式や用紙を探される方が多くおられます。
しかし、家系図に「正しい専用用紙」や「家系図専用の様式」というものはありません。
基本的に、自分で好きなように作成したり、業者に依頼して作成したりという方法で家系図づくりをすることが可能です。
決まった用紙・様式はあるのか
家系図を作成するための正式な様式や用紙は特に決まっていません。
ただし、伝統的な家系図作成には「巻物」や「和紙」を用いることが多く、特定の様式に基づいて描かれることがあります。
また、プロの家系図作成サービスを利用する場合、見栄えや保存性を考慮した高品質な用紙が使用されることが多いです。
自分で自由に作成した様式で作成できるのか
近年では、パソコンやスマートフォンのアプリを使って、自由に家系図を作成することができます。
インターネットで「家系図 様式」と検索すると、無料でダウンロードから印刷までできるテンプレートも見つかります。
自作する場合は特に決まった様式に縛られる必要はなく、自分自身で好きなデザインやレイアウトを選び、家系図をカスタマイズできます。
手書きで作成する場合も、シンプルに親子関係を描くだけでも十分です。
家系図の書き方

家系図にはいくつかの形式がありますが、以下に基本的な作成手順とポイントを紹介します。
1.家系図の形式を決める
家系図には、様々な形式がありますが、主に以下の2つが一般的です。
- 縦系図(縦書き):縦方向に家系を遡る形式で、親から子へと縦に線を引いていきます。日本の伝統的な家系図はこの形式が多く、巻物形式にするときにも使いやすいです。
- 横系図(横書き):横方向に家系を広げていく形式で、欧米では一般的です。兄弟姉妹が同じライン上に配置されるため、全体の家族構成が一目で把握しやすいのが特徴です。
自分の目的や見やすさに合わせて、どの形式にするかを決めると良いでしょう。
2.基本情報の記載
家系図に記載する基本的な情報は、以下の通りです。
- 名前:各家族メンバーの氏名を記載します。苗字の変更があった場合は、旧姓も併記することが一般的です。
- 生年月日・没年月日:可能であれば、家族の生年月日や没年月日も記載します。年代がわかることで、家族の歴史や時代背景を理解しやすくなります。
- 続柄:各メンバーが誰の子であるか、またはどの配偶者と結婚しているかを明示するために、線や矢印を使って関係性を示します。
3. 先祖から記載するか、自分から記載するかを決める
家系図は、先祖から遡って記載する方法と、自分を基点にして親や祖先を追記していく方法があります。
- 先祖から記載する場合:古い世代から順に下に向かって記録します。家族全体の歴史を把握しやすいですが、調査が進まないと先祖の名前が不明になる場合があります。
- 自分から記載する場合:自分を中心に、親、祖父母と順に過去に遡っていきます。この方法は、自分自身を基点にして家族構成を把握しやすく、日常的な家族のつながりも明確になります。
4. 手書きかデジタルかを選ぶ
家系図を作成する手段として、手書きで紙に描く方法と、パソコンやスマホを使ってデジタルで作成する方法があります。
- 手書き:シンプルに紙に描くことも、個性が出るため良い方法です。ノートや画用紙、和紙など、自由な素材を使って作成できます。
- デジタル作成:近年は、家系図作成アプリやソフトを使ってデジタルで簡単に家系図を作成できるツールも多くあります。デジタルなら修正が簡単で、複数の形式やデザインを選ぶことができるのが利点です。
5. 家族ごとの世代を分ける
家系図を視覚的に整理しやすくするために、世代ごとに分けて記載します。
同じ世代の人物は横並びに配置し、その下に次世代の子供たちを追加していくことで、見やすい家系図が作成できます。
家系図で自分のルーツを知ろう
家系図を作るためには、ご先祖様に関する情報やそれを調べるための知識などが必要です。
また、自分自身で作成をするには、家系図づくりに必要な情報の集め方から調べたり、できるだけ短期間で調査できるよう、計画を立てたりする必要があります。
家系図は、自分のルーツを知り、ご先祖様と自分自身の子孫をつなぐ大切な役割を持っています。
是非、「自分のルーツを知りたい」「ご先祖様と子孫をつなぐものを残したい」「結婚式などの節目に贈答品として送りたい」とお考えの方は、家系図の作成をご検討ください。
もし、自分自身で家系図の作成をすることが難しい場合でも、業者に依頼することで簡単に作成できます。
自分に合った方法で家系図づくりにチャレンジしてみることをおすすめします。
監修者

谷口 順彦
特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長
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