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睡眠・ストレスケア

センテナリアン・健康長寿になるためのストレスケア。アロマの効能とは?

センテナリアン・健康長寿になるためには、ストレスとの向き合い方も重要です。

日々の生活の中でのストレスケアとして、アロマを取り入れてみたいと考えられる方も多いのではないでしょうか?

アロマテラピーを実践することによって様々な健康効果が期待できます。

アロマは香りを楽しむだけではなく、自律神経を整えてくれたり、疲労がたまった心や身体をリフレッシュしてくれたりと、ストレスケアの一環としても活用することができます。

日常生活にアロマテラピーを取り入れることでストレスを緩和してセンテナリアンを目指しましょう。

小野田 浩子

皆さんは普段どのようなストレスケアを行っていますか?
この記事ではアロマテラピーによるストレスケアについて紹介します。
気になった方はぜひ日常生活にもアロマを取り入れてみてください。

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メディカルハーブセラピスト

心と体の状態に合わせた精油のブレンディングなど、メディカルアロマの活用法を教授できる能力を認定する資格です。

メディカルアロマのスペシャリストとして、精油の専門知識だけでなく基礎医学や心理学など幅広い知識を習得し、目的に合わせた利用法を指導できる専門人材になることを目的にしています。

アロマデザイン・アロマデザイナー


香りの特徴や選び方、時間帯やシーン別のブレンド、症状に応じたブレンド方法などを学び、実生活や仕事で役立てることができます。カリキュラムには、香りの効果やブレンドの基本からアロマセラピストとしてのカウンセリングまでが含まれており、受講後には個々のニーズに合わせたオリジナルのブレンドを作成できるスキルを身につけることが可能です。

リフレセラピスト&ハンドセラピスト


足裏と手のリフレクソロジーの技術を学びます。また、相乗効果が期待されるアロマセラピーの知識も合わせて学べます。資格取得後は学んだ技術や知識を、自分自身はもちろんのこと、周りの人のセルフメディケーションの手助けとして役立てることができます。

アロマテラピーとは

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分を使って心身のトラブルを穏やかに回復させ、健康などに役立てていく自然療法です。

AEAJ((公社) 日本アロマ環境協会)によると、アロマテラピーの定義は「アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法です。」と、示されています。

人間の五感の中で最も脳に素早く伝わるのが、嗅覚といわれています。

鼻に到達した匂いの情報は神経伝達によって、大脳辺縁系という学習・記憶や感情・情動などの機能に密接に関連している脳の部位に達します。

そして、さらに視床下部という自律神経系や内分泌系を支配している部位に情報が伝えられます。

このように脳を介することによって、植物の香りによる癒し効果だけでなく、自律神経系や内分泌系、免疫系などにも作用して生体機能を整える効果も期待されています。

アロマテラピーで期待できる健康効果3選

アロマテラピーを実践することによって様々な健康効果が期待できます。

アロマの健康効果は鎮静効果があるものや、集中力を高めるものなど、その植物・香りによって多岐にわたります。

その中でもよく活用されるエッセンシャルオイルの作用や期待できる健康効果を3つに絞って紹介します。

心身をリラックスさせる

アロマテラピーの代表的な健康効果の一つが心身のリラックス効果です。

香りの成分が自律神経系を支配している視床下部に直接届くことでストレスによって乱れてしまいがちな心身のバランスを整え、リラックス効果が期待できます。

リラックスできる香りの代表格としてはラベンダーや柑橘系の香りがあげられます。

レモン精油の香りをかいだ後には緊張や気分の落ち込みが優位に低下する研究結果があります。

同じく柑橘系のユズ精油では、香りをかいだ後のストレスの減少がみられたほか、別の実験では疲労の低下や活気の上昇が確認できたという結果も出ています。

香りを楽しみ、気分を上げつつ、心身をリラックスさせることで、ストレスケアの手助けとなります。

自律神経を整える

自律神経を整えることで睡眠の悩みや冷えなどの心や身体の悩みを改善することが期待できます。

ラベンダーの香りには鎮静効果があり、副交感神経に働きかけて入眠を促し、深い眠りの手助けになることが実験で確認されているというデータもあります。

ネロリの香りをかぐことによってストレスの影響で下がってしまった皮膚温度が回復することが確認できたという研究結果もあります。

ホルモンバランスを整える

香りの効果によってホルモン分泌の司令塔である脳の視床下部などに働きかけることで、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。

ゼラニウムやローズの香りをかぐだけでも唾液中のエストロゲン濃度が増加したという研究結果があります。

気分が落ち込んでしまったり、イライラしてしまったりという時にはゼラニウムやローズなどフローラルな香りを試してみるといいでしょう。

また、閉経後の女性を対象とした研究で、1日2回5日間、5分ずつネロリの香りをかいだところ、更年期の自覚症状が軽減したという研究結果も出ています。

誰でも簡単に始められる。アロマを気軽に楽しむ方法3選

さまざまな健康効果が期待できるアロマは、使い方さえわかれば誰でも簡単に生活に取り入れることができます。

アロマを楽しむ方法は数多く存在しますが、その中でも特に気軽に始めやすいオススメの方法を3つ厳選して紹介します。

芳香浴法

芳香浴法は、エッセンシャルオイルを空気中などに拡散させることでその香りを楽しむ方法です。

一番のメリットはアロマテラピーの方法の中でもっとも気軽に試すことができることです。

芳香浴法の中でもより簡単な使用方法は以下の通りです。

・ティッシュやハンカチなどにエッセンシャルオイルを1~2滴たらす。

・マグカップなどにお湯を注いでその中にエッセンシャルオイルを数滴たらす。

簡単な芳香浴法を試してみていいなと思ったら、アロマディフューザーやアロマストーンなどの専用器具を利用してより本格的に楽しむこともできます。

沐浴法

沐浴法は、希釈したエッセンシャルオイルをお湯に入れて全身もしくは足や手など身体の一部をつける方法です。

「アロマバス」とも呼ばれ、入浴による血行促進などの効果に加えてアロマが加わることで相乗効果が期待できる方法です。

基本的な流れは下記のとおりです。

  1. エッセンシャルオイルを無水エタノールや専用の乳化剤(バスベース)、塩などの基材となるものに混ぜて希釈する。
    エッセンシャルオイルはお湯に溶けないため、そのまま使ってしまうと、原液が肌に触れてしまう可能性があります。
  2. 希釈したエッセンシャルオイルをお湯に混ぜて、身体をお湯に浸す。

エッセンシャルオイルの量は「全身浴の場合:1~5滴程度」「半身浴、手浴、足浴の場合:1~3滴程度」を目安に使用するとよいでしょう。

芳香浴法などとは異なり、エッセンシャルオイルが肌に直接触れることになるので、肌への刺激を感じた際にはただちに中止して水で洗い流すようにしましょう。

吸入法

吸入法は、お湯から出る湯気を利用してアロマを鼻や口から吸入する方法です。

  1. お湯にエッセンシャルオイルを1~3滴たらす。
  2. 香りの湯気を鼻や口から吸入する。

芳香浴法でもお湯にオイルをたらす方法がありましたが、吸入法は香りをまとった湯気を直接吸い込むようなイメージです。

よりしっかりと湯気をキャッチするためにタオルをかぶって湯気が周囲に漏れないようにするのも効果的です。

精油成分が粘膜を刺激してしまうことがあるため、長時間の吸入や、目を開けたままの吸入には注意してください。

アロマを試してみたい人に知っておいてほしい注意点3選

アロマは意外と気軽に楽しむことができるのがわかりましたが、実践するうえで注意してほしいポイントがあります。

今回は特に注意してもらいたいポイントを3つに絞りました。

効果的なストレスケアの手法として正しく生活に取り入れるためにもこのポイントをおさえて楽しんでください。

エッセンシャルオイルの扱い方

まずは1つ目の気を付けてほしいポイントは「エッセンシャルオイルの扱い方」です。

エッセンシャルオイル植物から抽出した天然の素材ではありますが、有効成分が高濃度に含有されているオイルのため、注意して取り扱うことが大事です。

原液のまま皮膚に使用しない

「沐浴法」の欄でも触れましたが、エッセンシャルオイルの原液は皮膚に対して刺激が強いものになるため、皮膚に触れる使用方法を実践する場合には希釈することが大切です。

皮膚の異常などが見られた場合には医師の診察を受けるようにしましょう。

エッセンシャルオイルの飲用はしない

エッセンシャルオイルは希釈したものでも飲んだりうがいに使用したりはおすすめしていません。

誤飲してしまった場合、口の中にエッセンシャルオイルが残っている場合には大量の水で口をすすいでください。

エッセンシャルオイルを目など粘膜や皮膚の弱い部分に使用しない

目などの粘膜部位や皮膚の弱い部分など敏感な部位には特に注意が必要です。

目に入ってしまった場合には大量の水で洗い流すようにしましょう。

症状によっては医師の診察を受けるようにしてください。

香りの感じ方は人それぞれ

匂いの感じ取り方は個人差が大きいものであり、他人からするときついにおいと感じることもあります。

例えば、一般的に好まれやすい香りとして、ラベンダーやローズなどが代表的なエッセンシャルオイルとして挙げられます。

しかし、人によっては嫌いな香りだと感じる人もいます。

アロマを取り入れる際には必ずしも、自分が好きな香り・心地よい香りが周りの人にとっては心地よいものではないかもしれないということを忘れないようにしましょう。

また、心地よい香りであってもエレベーターなどの密室では香りが過度に感じられるなどといったケースもあります。

TPOに合わせてアロマを楽しむようにしましょう。

アロマテラピーを病気の治療を目的として使わない

アロマテラピーは香りの効果で健康に役立つ自然療法ですが、自己判断で病気の治療をメインの目的として使用するのはおすすめできません。

疾患を持っている方は医師と相談し、科学的根拠のある治療を受けることが重要です。

嗅覚に関する研究が盛んにはなってきていますが、まだアロマの効果がすべて科学的に証明されているわけではありません。

疾患の治療目的を求めるのではなく、あくまでもストレスケアなど健康に役立てる補助的なものとしてアロマテラピーを楽しんでください。

アロマテラピーを生活に取り入れて日々の生活に彩を

この記事でご紹介したように、様々なアロマを楽しむ方法があります。

それぞれのエッセンシャルオイルがもつ特長については、他の記事でもご紹介しておりますので、ご自身にあったエッセンシャルオイル・方法でアロマを楽しみ、生活に彩を加えてみてはいかがでしょうか?


小野田浩子

小野田 浩子

日本統合医学協会認定メディカルアロマセラピスト
公認心理士

\この記事をお読みの方におすすめの資格!/


メディカルハーブセラピスト

心と体の状態に合わせた精油のブレンディングなど、メディカルアロマの活用法を教授できる能力を認定する資格です。

メディカルアロマのスペシャリストとして、精油の専門知識だけでなく基礎医学や心理学など幅広い知識を習得し、目的に合わせた利用法を指導できる専門人材になることを目的にしています。

アロマデザイン・アロマデザイナー


香りの特徴や選び方、時間帯やシーン別のブレンド、症状に応じたブレンド方法などを学び、実生活や仕事で役立てることができます。カリキュラムには、香りの効果やブレンドの基本からアロマセラピストとしてのカウンセリングまでが含まれており、受講後には個々のニーズに合わせたオリジナルのブレンドを作成できるスキルを身につけることが可能です。

リフレセラピスト&ハンドセラピスト


足裏と手のリフレクソロジーの技術を学びます。また、相乗効果が期待されるアロマセラピーの知識も合わせて学べます。資格取得後は学んだ技術や知識を、自分自身はもちろんのこと、周りの人のセルフメディケーションの手助けとして役立てることができます。