センテナリアンとは
センテナリアンとは、一般的に100歳以上の長寿者を指す言葉で「1世紀以上を生き抜いた」という意味があります。
また、110歳を超える人は、スーパーセンテナリアンと呼ばれます。
2023年9月の厚生労働省のプレスリリースで、住民基本台帳に基づく日本のセンテナリアンは92,139人と発表されています。
ですが、センテナリアンのうち、60%~70%は認知症を患っており、認知症がなく視聴覚に問題の無い方は全体の4%とのデータもあります。
(広瀬信義氏著「百寿者から超百寿者研究へ-ヒト長寿科学のご紹介・研究」/『生活福祉研究92号15-32』)
日本の健康寿命は年々延びていますが、このデータを見ると健康で長生きできている方は多くないとわかります。
せっかくの長寿も、元気でなければ日々の生活を楽しめません。
当センテナリアン学会は、誰もが望む健康長寿をより多くの方が叶えられるように、正しい知識の普及を目的として、特定非営利活動法人日本統合医学協会の後援を受けて設立されました。
これらの背景から、当学会では「センテナリアン」の呼称を『健康に暮らす100歳以上の方』と定義しています。
日本の高齢化事情

日本は「世界の高齢化率ランキング」の1位を取るほど、高齢者人口が多いことが特徴です。
これからさらに加速する高齢化。私たちが高齢者に寄り添い、健康長寿を支えるために何ができるでしょうか。そして自身も健康で長生きできるよう、今からできることを一緒に考えましょう。
センテナリアンの生活習慣

センテナリアンになった方々に共通することとして「健康的な食生活を送っていること」「定期的な運動習慣があること」「ストレスの少ない生活習慣を持っていること」などがあげられます。
中でも、健康的な食生活を送っていることが最も重要とされており、栄養バランスの良い食事を長年に渡って続けることが必要です。
介護について

近年の日本では、新生児の出生数が低下している一方で、医療技術の向上により、高齢者の平均寿命が伸び続けている状況です。
そのため、介護を必要とする高齢者が増加しても、介護に対応できる家族介護者や介護職の数が不足し、必要な介護を受けられない「介護難民」が増加しています。
高齢者が増える中、「自身の親はまだ介護が必要ではないが、そろそろ考え始めたほうが良いのではないか?」とお考えの人は多くいらっしゃいます。
「転んで大腿骨を骨折した」「認知症になった」など、親や配偶者の介護は突如訪れることが多いです。
施設介護や在宅介護にどのような種類があるのか?仕事を辞めなければならないのか?どこに聞いたら良いのか?など、事前に知っておければいざという時にすぐに対応できます。
突如来るいざという時に、介護対象者の意向をくんだ介護ができるよう、また兄弟げんかにならないよう、正しい知識を身につけておきましょう。
関連資格のご案内
身近な方の健康長寿センテナリアンを応援するため、またご自身がセンテナリアンを目指すためには、正しい知識をもって日々の生活を送ることが重要です。
健やかな体と安らかな心を手に入れるために様々な角度からアプローチできる、関連資格をまとめました。
おすすめの資格

センテナリアン検定
「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。
介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。
食生活系の資格

薬膳検定・アーユルヴェーダ・スパイス検定
薬膳やアーユルヴェーダの智慧を基に、食材の持つ性質やスパイスの効能を活かし、食事を通じて心身の調和を図るための知識を体系的に学べます。この講座では、季節ごとに異なる食材の選び方や、それぞれの体質に合わせた食事法を取り入れる方法を具体的に学びます。
医療や福祉の現場で働く方をはじめ、家庭で健康的な食事を取り入れたい方や、日々の生活で心身のバランスを整えたい方に多く選ばれています。
睡眠系の資格

睡眠セラピスト
「世界最悪レベルで眠っていない」日本人の現状と睡眠不足の影響による問題、睡眠のメカニズム、正しい眠り方、快眠の習慣化などについて学びます。
そして、自分だけでなく、家族や友人にも、正しい眠り方や快眠の習慣化についてアドバイスできるようになることを目指します。
心理学系の資格

アドラー心理学検定
「人間の悩みはすべて対人関係である」
アドラーの言う「勇気」の3要素(①リスクを引き受ける能力 ②困難を克服する努力 ③協力できる能力の一部)の中身を知り、自らはもちろん周りの人も勇気づけられる物事の捉え方や考え方を身につけ、他者の行動の受け止め方や言葉がけの方法を実践的に学びます。
スポーツ系の資格

アスリート食生活マイスター
スポーツ栄養の基礎や栄養素の役割を学びながら、目的別や年代別に必要な栄養の取り方を身につけることができます。さらに、具体的な献立の考え方やアスリートに適したレシピも紹介されています。
医療・福祉関係者や学校の教員、スポーツトレーナーの方々、さらにはアスリートの食事をサポートしたい保護者の方々に選ばれています。
アロマ系の資格

メディカルアロマインストラクター
心と体の状態に合わせた精油のブレンディングなど、メディカルアロマの活用法を教授できる能力を認定する資格です。
メディカルアロマのスペシャリストとして、精油の専門知識だけでなく基礎医学や心理学など幅広い知識を習得し、目的に合わせた利用法を指導できる専門人材になることを目的にしています。
ハーブ系の資格

メディカルハーブセラピスト
ハーブについての基本知識では、ハーブの歴史、栽培方法、保管についてなどが学べます。
また、ハーブを用いたスキンケアは無添加で作用も穏やかなので、安心して使うことができます。ハーバルバスや蒸気吸入など日常でも活用できる、さまざまなハーブの活用方法が学べます。
ヨガ系の資格

メディカルシニアヨガインストラクター
医療従事者に準じる医学知識を活かしながら、高齢者に対して心身に抱えている不調や症状を整えるアーサナ(ポーズ)を指導できるインストラクターを「メディカルシニアヨガインストラクター」とし、高齢化社会の状況のもと、安心・安全なヨガを高齢者に指導できることを証明する資格です。
ピラティス系の資格

オステオフレイルピラティスインストラクター
骨粗鬆症やフレイル(加齢に伴う身体機能の衰え)を予防するための37種類のピラティスエクササイズを習得します。
講座は、様々な年代や身体リスクを想定したケーススタディを取り入れており、運動学、栄養学、口腔ケアといった幅広い知識も学ぶことができます。
また、女性の健康課題に対応するフェムケアの視点から、安全で効果的なインストラクションが可能になります。
セラピスト系の資格

メディカルアロマセラピスト
身体の仕組みや心理学、ハーブの知識を基に、アロマが心と体に与える影響を理解することを目指します。
精油の特性を学び、医学的視点でのアロマセラピーを通じて、不調に対応するトリートメント技術を習得します。
医療現場でも活用できる高度な知識と技術を持ったセラピストを育成します。
ボディケア系の資格

リフレセラピスト&ハンドセラピスト
足裏と手のリフレクソロジーの技術を学びます。また、相乗効果が期待されるアロマセラピーの知識も合わせて学べます。
資格取得後は学んだ技術や知識を、自分自身はもちろんのこと、周りの人のセルフメディケーションの手助けとして役立てることができます。