皆さんはピラティスについてご存じでしょうか。
ピラティスとは、「ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏」によって考案されたエクササイズのことです。
ピラティスは身体の免疫力や柔軟性を高め、身体全体のバランスを整える効果があるとして今注目されています。
この記事ではそんなピラティスについて詳しく解説しています。
ピラティスを考案したピラティス氏は幼少期にはリウマチ熱やくる病・喘息など様々な持病で苦しんでいたと言われています。
そんなピラティス氏ですが、色々なスポーツに取り組み見事にその持病を克服しました。
その経験から生まれたエクササイズがピラティスなのです。
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ピラティスとは

ピラティスとは、「ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏」によって考案されたエクササイズのことです。
考案者であるピラティス氏は、自分自身がさまざまな持病を持っていました。
そんな持病を克服するために様々なトレーニングを行い、それがピラティスの源流であると言われています。
ピラティスは第一世界大戦中にケガを負ったドイツ軍の治療・リハビリとして使用されたという歴史もあります。
ピラティスは身体の免疫力や柔軟性を強化し、身体全体のバランスを整える効果があるとして、注目されているエクササイズのひとつです。

ピラティスとヨガとの違い
ピラティスに似たものとして、ヨガがあります。
しかし、ヨガとピラティスでは「起源」「呼吸法」「動き」という3つの違いがあります。
ここからは、それぞれの違いについてご紹介します。
起源
ピラティスの起源は、1883年にドイツの「ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏」がリハビリ方法として考案した身体調整法です。
ヨガの起源は、インダス文明時代にインドの宗教的思想に基づいた修行法として考案されました。
ヨガは身体的な健康を目指すものではなく、精神統一・精神安定など、精神面を重視して考えられています。
呼吸法
ピラティスでは「胸式呼吸」という呼吸法を行います。
呼吸をしながら胸を膨らませることで、肋骨を前面・背面、左右にとさまざまな方向へ広げることができます。
胸式呼吸を行うことで、上半身の活動量が増えるため、脳の活性化・筋肉の強化・集中力の向上に役立つとされています。
一方で、ヨガは「腹式呼吸」という呼吸法を行います。
「腹部を使って呼吸をする」という意識を持ち、呼吸をすることに意識を全集中させます。
深くゆっくりできる腹式呼吸を行うことで、リラックス効果が得られることが特徴です。
動き
ピラティスは、流れるように連続して動くことが特徴のひとつです。体幹を意識しながらエクササイズを行うことで、骨盤や背骨を正しい位置に戻す効果が期待できるのです。そのことで、冷え性や肩こりの改善にも繋がるとされています。
一方で、ヨガは決められたストレッチポーズを数秒間~数十秒間キープし、その間、深い腹式呼吸を行います。
動きのなかで「静」と「動」に分かれるのが特徴の一つです。
関節可動域を広げる・筋肉の柔軟性を高める・体幹を鍛えるなどの効果が目指せます。
ヨガについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ピラティスの特徴

ピラティスには、「3つの特徴」があります。それぞれ詳しく解説します。
ピラティスの特徴とは
ピラティスには3つの特徴があります。
①正しい身体の使い方が学べる
ピラティスに取り組むことで身体の正しい使い方を学ぶことができます。
ピラティスでは、背骨の一つひとつの部位を動かしたり、足裏に均等に重心をかけるようにしたりすることで、背骨のズレを整える効果が期待できます。
正しい位置に骨を戻すことで、仕事や家事、育児など、日頃の動作が楽になるでしょう。
背骨は1本の長い骨として捉えられがちですが、実は一つひとつの細部に分かれており、それぞれの部位に名称があるのです。
例えば、背骨の前方にある椎体(ついたい)・背骨の後方にある椎弓(ついきゅう)と棘突起(きょくとっき)・背骨の前方と後方をつなぐ椎弓根(ついきゅうこん)があります。
また、背骨の部位がずれないよう、椎間板(ついかんばん)と靭帯(じんたい)が連結しています。
②内臓機能の活性化
ピラティスには内蔵機能の活性化効果も期待できます。
姿勢が崩れることで、肺に充分な酸素が供給されない・全身の血液中に含まれる酸素濃度が低い・腸の動きが低下し便秘になる等の問題が生じます。
内臓は目に見えないからこそ、内臓機能の低下や病気に気づきにくいのです。
深層筋(体幹)を強化することで、骨盤や背骨を正しい位置に戻す効果が期待できます
。その結果として内臓も元の位置へと戻るため、内臓機能の調節を図る効果も期待できるのです。
③精神面が安定する
人が過剰なストレスを感じることで起こりうるのは「自律神経の乱れ」です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、交感神経が優位になると気分の盛り上がりや興奮状態、副交感神経が優位になるとリラックス状態になります。
さらに、強いストレスが加わり続けると、副交感神経が優位になり過ぎてしまい、過眠やうつ症状が目立つようになるのです。
ピラティスでは、呼吸を意識して行うので、脳への酸素供給を増加させ、交感神経を活発にします。
また背筋を意識しながらエクササイズを行うことにより自律神経を整える効果が期待できるのです。
ピラティスでは、日常生活で溜まったストレスを発散し、前向きな気持ちにすることや、精神面の安定を図る効果も期待できます。
マシンピラティス・マットピラティスもある?

ピラティスには、「マシンピラティス」「マットピラティス」の2つがあるのをご存知でしょうか。それぞれどのような特徴と違いがあるのかについて、解説していきます。
マットピラティス
自重を使って行うので、特別な器具が必要なく、マットが1枚あればどこでも行えるというメリットがあります。
自身の体重を常に自分で支えながら行うことで、集中力を高めるとともに体幹を中心に全身をバランスよく鍛えることができるのです。
マシンピラティス
マシンピラティスとは、ピラティス氏が考案したマシンを使用し、身体を動かす方法です。
バネや滑車などの仕組みを使って、身体の姿勢や動きをサポートしながら特定の部位をより集中的に鍛えることができるという特徴があります。
筋トレ用のマシンとは異なり、筋肉に負荷がかからないため、筋肉痛に悩む可能性は低くなります。
マシンピラティス指導者を目指す場合、マットピラティスがベースとなります。
ピラティスの嬉しい効果3選
日本での知名度はまだ少し低いピラティスですが、ピラティスを行うことで身体的に嬉しい効果を得ることができます。
ここからは、ピラティスの嬉しい効果3選をご紹介します。
これからピラティスを始めようかと迷っている方は是非、ご一読ください。
姿勢改善に役立つ
ピラティスには姿勢改善効果があると言われています。
近年の日本では、「パソコンの知識がないと仕事ができない」と言われているほど、どの職種においてもパソコンを使用することが多く、長時間同じ姿勢をとりがちです。
長時間同じ姿勢を取っていると骨がその状態で固まり姿勢が歪む可能性があります。
ピラティスでは、背骨・肩甲骨・骨盤・股関節などの骨や関節の動きを意識しながらエクササイズを行います。
全身の骨や関節、筋肉の一つひとつを動かし、強化することで、日常生活で歪んでしまった姿勢を整えることができます。
ストレス解消ができる
ピラティスはストレスの解消にも効果的です。
ピラティスでは「胸式呼吸」という呼吸法を使うことが特徴です。
胸式呼吸には、自律神経内にある「交感神経」の働きを向上させるという効果があります。
交感神経が活性化することで、脳や全身も活性化し、ピラティスを終えた後に爽快感を得ることができるのです。
日中に交感神経や脳・全身の働きを活性化させることでストレス解消につながり、夜寝るときの睡眠の質が向上すると期待されています。
脳や神経、身体を動かすことを通して、ストレス解消や安眠効果をもたらすことができるのです。
免疫力を高める
また、ピラティスには、人の免疫力を高める効果もあると言われています。
人の免疫力は、ストレスによる腸内環境の悪化・脳機能の悪化・自律神経の乱れが原因で、低下してしまいます。
「免疫力を高めて健康になりたい」と思っても、すでにストレスによる身体や脳、神経などの乱れがある状態では、免疫力は高まりません。
ピラティスでは、上述の通りストレス解消に効果的です。また、全身運動を行うことで血液循環を促し、結果的に免疫力向上にもつながります。
ピラティスで健康長寿を目指そう
ピラティスは健康にいいエクササイズとして今注目されています。
ピラティスに取り組むことで正しい身体の使い方を学ぶことができたり、自律神経を整えたりできます。
それによって姿勢の改善や、ストレスの解消、免疫力増加などの嬉しい効果が得られるのです。
この記事を読みピラティスに興味を持った方はぜひピラティスを始めてみてはいかがでしょうか。
監修者

谷口 順彦
特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長
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卒業後はピラティススタジオや介護施設など、健康と運動を支援する多様な分野での活躍が期待されます。
骨粗鬆症やフレイル(加齢に伴う身体機能の衰え)を予防するための37種類のピラティスエクササイズを習得します。講座は、様々な年代や身体リスクを想定したケーススタディを取り入れており、運動学、栄養学、口腔ケアといった幅広い知識も学ぶことができます。また、女性の健康課題に対応するフェムケアの視点から、安全で効果的なインストラクションが可能になります。
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