センテナリアン学会 > 全ての記事 > 健康 > リトリートとは?意味・目的・過ごし方を初心者向けにわかりやすく解説
健康

リトリートとは?意味・目的・過ごし方を初心者向けにわかりやすく解説

リトリートとは?意味・目的・過ごし方を初心者向けにわかりやすく解説

仕事や家事、日々の予定に追われるなかで、「少しゆっくり過ごしたい」「いつもと違う場所で気分転換したい」と感じることはありませんか。

休日には外出したり、趣味を楽しんだりするものの、気づけばあっという間に一日が終わってしまう。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そこで知っておきたいのが、「リトリート」という過ごし方です。

リトリートは、日常から少し距離を置き、自分自身の心や体に目を向ける時間のこと。
特別な施設に宿泊したり、遠くへ旅行したりしなくても、身近な場所で取り入れることができます。

今回は、リトリートの意味や目的、旅行との違い、初心者でも実践できる過ごし方について、健康長寿の視点も交えながらわかりやすく紹介します。

谷口 順彦

リトリートは、特別な準備をしなくても、日常生活のなかで気軽に取り入れられるものです。
心と体の健康を考えるきっかけとして、リトリートの魅力や身近な実践方法を一緒に見ていきましょう。

\この記事をお読みの方におすすめの資格!/


センテナリアン検定

「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。

介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。

合格者は非営利活動法人日本統合医学協会のセンテナリアンアドバイザー資格が認定されます。

メンタルアロマカウンセラー


心と体の状態に合わせた精油のブレンディングや、メンタルケアに活かすメディカルアロマの活用法を指導できる資格です。心理学やカウンセリングの基礎知識も習得し、香りを通じて心に寄り添うケアを実践できる専門人材を育成します。対人支援やセルフケアの現場での活用が想定されています。

メディカルヨガインストラクター


ヨガの技術のみならず、基礎医学や心理学、機能解剖学、そしてアロマやハーブに関する知識も体系的に学びます。体の構造や機能を深く理解することで、より効果的で正確な指導が可能になり、一般のヨガインストラクターとは異なるスキルを身につけられます。卒業後は、ヨガスタジオや医療施設、介護施設などさまざまな場所での活躍が期待でき、ヨガを通して疾患予防や健康増進に貢献することができます。

リトリートとは?意味と基本的な考え方

リトリートの意味

リトリート(Retreat)は、英語で「退く」「離れる」「避難する」といった意味を持つ言葉です。

もともとは宗教的な修養や静養などの場面でも使われてきましたが、現在では、普段の生活環境から一時的に離れ、心身を休めたり、自分自身と向き合ったりする時間を指す言葉としても使われています。

例えば、自然のなかで静かに過ごすことや、落ち着いた環境で読書を楽しむこと、普段よりも時間をかけて食事を味わうことなども、リトリートの一つの形です。

大切なのは、何か特別な活動をすることではありません。

日常の忙しさから少し離れ、自分にとって心地よい時間を意識的につくることが、リトリートの基本的な考え方です。

リトリートと旅行・観光の違い

リトリートと旅行は、どちらも日常から離れる機会になりますが、過ごし方の目的に違いがあります。

項目一般的な旅行・観光リトリート
主な目的観光や体験を楽しむ休息や自分自身と向き合う
過ごし方名所巡りやレジャー散歩、読書、静かな時間
スケジュール予定を組んで行動することが多い余裕を持たせて過ごす
場所観光地や宿泊施設など自然のなか、自宅、静かな施設など

もちろん、旅行中にリトリートの時間を設けることもできます。

例えば、観光地を巡るだけでなく、宿泊先でゆっくり朝食をとったり、景色を眺めながら過ごしたりすることも、その一つです。

リトリートは特別な人だけのものではない

リトリートと聞くと、ヨガや瞑想を行う専門的なプログラムを思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかし、必ずしも特別な知識や技術が必要なわけではありません。

年齢や運動経験にかかわらず、自分の体調や生活に合わせて取り入れられるのが、リトリートの魅力です。

リトリートを行う目的とは?

心と体を休める時間をつくる

私たちは毎日の生活のなかで、仕事や家事、人とのコミュニケーションなど、さまざまな活動をしています。

充実した日々を送ることは大切ですが、ときには予定を入れず、ゆっくり過ごす時間も必要です。

リトリートでは、普段の役割や予定から一時的に離れ、休息のための時間を確保します。

静かな場所で過ごしたり、好きな音楽を聴いたりするなど、自分が落ち着ける方法を選ぶことができます。

自分自身の状態に目を向ける

忙しいときほど、自分の体調や気持ちの変化を意識する機会は少なくなりがちです。

リトリートは、そうした自分自身の状態を振り返るきっかけにもなります。

「最近、十分に眠れているだろうか」

「食事をゆっくり楽しめているだろうか」

「休日にはどんな時間を過ごしたいだろうか」

普段は考える機会の少ないことについて、落ち着いて向き合う時間をつくることも、リトリートの目的の一つです。

日常生活に気持ちの切り替えを取り入れる

リトリートは、長期間の休暇をとることだけを意味するものではありません。

普段とは違う環境で過ごしたり、いつもの行動を少し変えたりすることで、気持ちを切り替える機会をつくれます。

ただし、リトリートを行えば必ず疲労やストレスが解消されるというわけではありません。

無理に効果を求めるのではなく、自分に合った休息の方法を見つけることが大切です。

リトリートにはどんな種類がある?

自然のなかで過ごすリトリート

森林や海辺、高原など、自然に囲まれた環境で過ごす方法です。

木々の間を散歩したり、波の音を聞いたり、景色を眺めたりと、自然を身近に感じながらゆっくりとした時間を楽しみます。

遠くへ出かけなくても、近所の公園や緑の多い散歩道などで実践できます。

ヨガや瞑想を取り入れるリトリート

ゆっくりと体を動かすヨガや、呼吸に意識を向ける瞑想などを取り入れる方法もあります。

ヨガでは、自分の体の動きや呼吸に注意を向けながら、無理のない範囲で体を動かします。

瞑想は、静かな場所で座り、呼吸などに意識を向けて過ごす方法です。

初心者の場合は、難しい姿勢や長時間の瞑想に挑戦する必要はありません。
自分にとって負担の少ない方法を選びましょう。

温泉や宿泊施設で過ごすリトリート

温泉旅館やホテルなどで、休息を中心とした時間を過ごす方法です。

観光の予定を詰め込まず、温泉を楽しんだり、部屋で読書をしたり、食事をゆっくり味わったりします。

施設によっては、ヨガや散策などのプログラムが用意されている場合もあります。

自分の体調や好みに合わせて、無理なく過ごせる環境を選ぶことが大切です。

初心者でもできるリトリートの過ごし方

自宅で15分から始めてみる

リトリートを体験するために、必ずしも旅行へ出かける必要はありません。

例えば、休日の朝に15分だけ自分のための時間をつくってみてはいかがでしょうか。

スマートフォンを少し離れた場所に置き、好きなお茶を飲んだり、窓から外の景色を眺めたりして過ごします。

時間の長さに決まりはありません。
最初は短い時間から始め、生活に無理なく取り入れることがポイントです。

近所をゆっくり散歩する

普段は目的地へ向かうために歩いている道も、時間に余裕を持って歩くと、違った楽しみ方ができます。

季節の花を見つけたり、空の様子を眺めたり、街並みの変化に気づいたりするかもしれません。

歩く距離や速さにこだわらず、その日の体調に合わせて散歩を楽しみましょう。

食事をゆっくり味わう

リトリートでは、食事の時間も大切にできます。

テレビやスマートフォンから少し離れ、料理の香りや味、食感を楽しみながら食べてみましょう。

特別な食材を用意する必要はありません。
普段の食事でも、落ち着いた環境で味わうことで、いつもとは違った時間の使い方ができます。

また、リトリートだからといって、極端な食事制限や断食を行う必要もありません。

何もしない時間を楽しむ

リトリートでは、必ず何かの活動をする必要はありません。

椅子に座ってくつろぐ、音楽を聴く、ぼんやりと景色を眺めるなど、予定を決めずに過ごす時間があってもよいでしょう。

普段から忙しく活動している方にとっては、あえて予定を入れないことも、新鮮な体験になるかもしれません。

大切なのは、時間を有効活用しようと頑張りすぎないことです。

リトリートを始めるときに気をつけたいこと

自分に合った過ごし方を選ぶ

リトリートの過ごし方に、唯一の正解はありません。

静かな場所で一人になりたい方もいれば、家族や友人と穏やかな時間を過ごしたい方もいるでしょう。

ヨガや散歩が好きな方もいれば、読書や音楽を楽しむ方が心地よいと感じる場合もあります。

周囲の人と比べず、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

休息を無理な活動に変えない

せっかくリトリートの時間を設けても、予定を詰め込みすぎると、かえって疲れてしまうことがあります。

特に、長時間の移動や慣れない運動を伴う場合は、体調に合わせた計画が必要です。

また、リトリートは病気の治療に代わるものではありません。
心身の不調が続いている場合は、休息だけで対処しようとせず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

リトリートと健康長寿の関係

健康長寿は毎日の暮らしとつながっている

健康長寿とは、単に長く生きることだけでなく、できるだけ健康を保ちながら、自分らしい生活を送ることも大切にする考え方です。

そのためには、栄養バランスのよい食事、適度な身体活動、十分な睡眠など、日々の生活習慣に目を向けることが重要です。

リトリート自体が寿命を延ばすと断言することはできませんが、普段の暮らしを振り返り、自分に必要な休息や生活習慣について考える機会にはなります。

センテナリアンの視点から考える時間の使い方

100歳以上の長寿者を「センテナリアン」と呼びます。

センテナリアンの生活は一人ひとり異なり、健康状態や暮らし方、日々の楽しみもさまざまです。

そのため、特定の過ごし方が長寿につながると単純に結びつけることはできません。

一方、健康長寿を考えるうえでは、身体の健康だけでなく、日々の楽しみや人との交流、自分らしい生活についても目を向けることが大切です。

リトリートを通じて、「自分はどんな時間を心地よいと感じるのか」「これからどんな毎日を過ごしたいのか」を考えることも、健康長寿について考える一つのきっかけになるでしょう。

特別な一日から日常の習慣へ

リトリートで気に入った過ごし方が見つかったら、その一部を日常生活に取り入れてみるのもよいでしょう。

例えば、週末には近所の公園を散歩する、朝食の時間をゆっくり確保する、寝る前に静かな時間を設けるといった方法があります。

特別な体験を一度きりで終わらせるのではなく、無理なく続けられる形に変えていくことがポイントです。

まとめ|リトリートは自分らしい時間をつくるきっかけ

リトリートとは、日常生活から一時的に離れ、心と体を休めたり、自分自身と向き合ったりするための過ごし方です。

自然のなかで過ごす、ヨガを楽しむ、温泉へ出かけるなど、さまざまな方法がありますが、特別な場所や高額な費用が必要なわけではありません。

自宅でお茶を飲む時間や、近所をゆっくり散歩する時間も、自分のために意識して設ければ、身近なリトリートとして楽しむことができます。

健康長寿を考えるうえでも、食事や運動、睡眠といった生活習慣に加えて、日々の時間をどのように過ごすかに目を向けることは大切です。

まずは、いつもの生活のなかに少しだけ余裕をつくることから始めてみてはいかがでしょうか。

自分にとって心地よい過ごし方を見つけることが、これからの毎日をより豊かにするきっかけになるかもしれません。


谷口 順彦

特定非営利活動法人日本統合医学協会理事
総合学園JOTアカデミー理事長

\この記事をお読みの方におすすめの資格!/


センテナリアン検定

「人生100年時代」を生きる、支えるための生活習慣・介護・社会とのかかわり方など、健康面以外の知識も含め、総括的に学べます。

介護士などの福祉関係者や看護師などの医療従事者の方など、高齢者とのかかわりの多い方に多く受講されています。

合格者は非営利活動法人日本統合医学協会のセンテナリアンアドバイザー資格が認定されます。

メンタルアロマカウンセラー


心と体の状態に合わせた精油のブレンディングや、メンタルケアに活かすメディカルアロマの活用法を指導できる資格です。心理学やカウンセリングの基礎知識も習得し、香りを通じて心に寄り添うケアを実践できる専門人材を育成します。対人支援やセルフケアの現場での活用が想定されています。

メディカルヨガインストラクター


ヨガの技術のみならず、基礎医学や心理学、機能解剖学、そしてアロマやハーブに関する知識も体系的に学びます。体の構造や機能を深く理解することで、より効果的で正確な指導が可能になり、一般のヨガインストラクターとは異なるスキルを身につけられます。卒業後は、ヨガスタジオや医療施設、介護施設などさまざまな場所での活躍が期待でき、ヨガを通して疾患予防や健康増進に貢献することができます。